Archive for 12月 16, 2007

コンピュータ5五将棋ブームの訳

すでにお伝えしているとおり、GPW-07では通常のコンピュータ将棋大会と同時にコンピュータ5五将棋大会コンピュータ9路盤囲碁大会が開催されていました。当ブログ主は当日、GPW杯コンピュータ将棋大会の作業にかかりきりで、5五将棋の様子も見てはいたものの対局の内容がほとんど見られませんでした。というわけであまり話題にしてこなかったのですが、GPW-07に続いて第1回UEC杯5五将棋大会(UEC55-2007)も開催され、ようやく棋譜も公開されはじめましたので、改めてご紹介いたします。

特筆すべきは、 GPW杯コンピュータ5五将棋大会の10チームに続いてUEC杯5五将棋大会COM部門にも14チームもの参加があったことです。14チームのうち6チームは世界コンピュータ将棋選手権でおなじみのチームの5五将棋バージョン。このため、5五将棋からコンピュータ将棋をスタートした参加者にとってはハードルの高い大会になったようです。通常の9九マスの将棋に比べて場合の数が非常に少ない5五将棋が、なぜこれほどコンピュータ将棋界の関心を集めたのか、いくつかの証言をもとに想像してみます。そこにはいくつか合理的な理由があり、プロゴルファーがパターゴルフ大会に大挙押しかけたかのようなイメージでとらえない方がよさそうです。

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