第2期叡王に佐藤天彦九段、Ponanzaとの電王戦二番勝負へ

本日12月11日(日)に行われた第2期叡王戦決勝三番勝負の第2局にて、佐藤天彦九段第1局に続いて千田翔太五段に勝利、三番勝負の通算成績を2連勝として第3局を待たずに優勝を決め、第2期叡王の称号を獲得しました。2017年春の開催が予定されている第2期電王戦にて、佐藤叡王第4回将棋電王トーナメントで優勝したPonanzaと二番勝負を争うことになります。

今年で2年目のプロ棋戦である叡王戦は、昨年不参加だった羽生善治九段が参戦したことで昨年以上の話題となっていました。その羽生九段準決勝で破った佐藤九段が決勝も2連勝し、無敗での優勝となりました。叡王戦での肩書は九段となっていますが、貴族の異名で知られる佐藤九段は今春の第74期名人戦で羽生名人を破って名人位に就いており、2007年の渡辺明竜王Bonanzaの対戦以来、実に10年ぶりにプロのタイトルホルダーとコンピュータ将棋との公式の対戦が実現することになりました。

今回の第2期叡王戦の決勝三番勝負は、第1期とは異なり大きな逆転劇はなく、二局とも佐藤九段が優勢を徐々に拡大し勝利する展開でした。今期絶好調、当代最強の名人と、当代最強のコンピュータ将棋の対戦は、来春に予定されています。

1 Comment »

  1. 長さん said

     5五将棋における、コンピュータソフトの人間に対する優位性が、
    未だ良く判っていませんが、仮にPonanzaに大きな機械的なバグが来年春
    までに発見されず、佐藤天彦名人を押す展開になれば、「持ち駒ルール有
    りタイプの将棋型ゲーム」で、コンピュータには、人間が相当に勝ちにくい、
    という一般化された結論に、はっきりなって来ると私は見ます。
     移動、相手ピース取り除き型のチェス・将棋ゲーム類で、着手の機械検索
    方式、どこかに弱点ホントに無いんですかねぇ。本気で考えないと、「人間棋士
    壊滅(「人間は終わるんですよ」時代)」を、今後は、じっと待つばかりになるの
    かもしれない一手一手状態と、私は残念そうに見ています。

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