Archive for コンピュータ

第33回世界コンピュータ将棋選手権二次予選、8チームが決勝リーグ進出

会場(川崎市産業振興会館)とオンライン(インターネット)とのハイブリッドで開催されている第33回世界コンピュータ将棋選手権は5月4日(木)に二次予選が行われ、28チームが10の予選通過枠を争いました。

二次予選は7勝1敗1分のdlshogi with HEROZが1位、7勝2敗のRyfamateが2位、6勝1敗2分のやねうら王が3位。続く勝ち点6の4チームはタイブレークのわずかな差でW@nderERが4位、初出場で一次予選から参加のアストラ将棋が5位、東横将棋が6位、二番絞りが7位。8位には勝ち点5でソルコフが最大だった大将軍が入りました。以上の8チームが二次予選を通過し明日の決勝リーグへの進出を果たしました。以降の順位は二次予選の順位表をご覧ください。

明日はこの8チームで優勝を争う栄光の決勝リーグ総当たり戦が行われます。本日に引き続き、棋譜インターネットライブ中継と、YouTube配信が行われます(決勝リーグの中継はこちら)。Twitterアカウントはこちら。ハッシュタグは “#wcsc33” または “#csalive” です。またコンピュータ将棋選手権ネット中継ブログの更新も行われています。

最後に、二次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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第33回世界コンピュータ将棋選手権開幕、10チームが二次予選進出

昨年に続き会場(川崎市産業振興会館)とオンライン(インターネット)とのハイブリッド開催となった第33回世界コンピュータ将棋選手権は5月3日(水)に一次予選が行われ、28チームが10の予選通過枠を争いました。

一次予選は1位が8戦全勝のアストラ将棋、2位が7勝をあげたねね将棋、6勝をあげた3〜5位は順にponkotsuHoneyWaffleなのは(順位はソルコフによる)、5勝をあげた6〜9位は順にbaron十六式いろは煌(きらめき)将スタ君いちびん(順位は6、7位がソルコフ上位、8、9位はソルコフ同点で勝った相手の勝ち点による)、そして4勝をあげた8チームの中からソルコフが最上位だったAri Shogiが10位に入り、以上の10チームが一次予選を通過し明日の二次予選への進出を果たしました。

明日は、この10チームと、一次予選をシードされた18チームの計28チームによって、明後日の決勝リーグへの進出枠8を争う過酷な二次予選が行われます。本日に引き続き、棋譜インターネットライブ中継と、YouTube配信が行われます(二次予選の中継はこちら)。Twitterアカウントはこちら。ハッシュタグは “#wcsc33” または “#csalive” です。またコンピュータ将棋選手権ネット中継ブログの更新も行われています(前回記事でリンクを設置していませんでした)。

最後に、一次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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あすから第33回世界コンピュータ将棋選手権、ハイブリッド開催

追記(5/3): コンピュータ将棋選手権ネット中継のリンクを追加しました。

第33回世界コンピュータ将棋選手権が、あす5月3日(水・祝)〜5日(金・祝)の3日間にわたって開催されます。昨年の前回選手権に続き、インターネット上に設置した対局サーバを用いて、オンラインでの参加と川崎市産業振興会館からの参加の両方を可能とした、ハイブリッド(混合)開催となります。

今年も棋譜インターネットライブ中継が行われます。YouTube配信も例年通り連日行われる予定です(一次予選二次予選決勝リーグ)。Twitterアカウントはこちら。ハッシュタグは “#wcsc33” または “#csalive” です。また、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログ川崎市産業振興会館からの更新が行われる予定です。

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の世界的な感染拡大の影響は未だにありますが、今年は会場での立食パーティーがひさしぶりに開催される予定です。一方で、会場への来場が難しい環境の開発者も参加できるようオンラインとのハイブリッドも続けます。今回はどんな勝負が見られるでしょうか?

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電竜戦さくらパイルール2023、Grampusが優勝

前回記事にて紹介いたしました、電竜戦さくらパイルール2023は、スイス式8回戦が4月21日(金)深夜から翌日未明にかけて行われ、Grampusが8戦全勝で優勝しました。おめでとうございます。

先手を引き当てただけで有利、という現代のコンピュータ将棋でみられる非対称な状況において、対局者両者が公平な対局を行うべく考案されたパイルール。電竜戦さくらパイルール2023 勝敗表を見ると、さまざまな初手が指されており、非対称が改善されただけでなく、将棋の内容の多様性も充分に達成されているようです。8回戦、一夜だけでしたが、大変意義深い競技会だったのではないでしょうか。

優勝したGrampusは、仮先手番の4局では☗2六歩を選択して仮後手からの要求で後手番に変わり、仮後手番の4局ではすべて後手番を続行して、結果8局すべてで後手番を持つことになり、これらを全勝しています。準優勝の雪風3は6局で後手番を持って5勝1千日手と負けなしでした。上位9チームまではが後手番で勝ち越しているところを見ると、先手が互角以上に戦える初手はさほど多くないのかもしれません。なお、仮先手になったときの指し手、および仮後手になったときの手番選択は、前もって参加チームから提出された参加者ごとのパイルール設定によって決まっています。

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電竜戦さくらパイルール2023、参加者募集中

第3回世界将棋AI電竜戦は昨年12月に行われ、第1回マイナビニュース杯電竜戦統一ハードウェア戦は昨年末から今年2月にかけて行われました。そして今は第33回世界コンピュータ将棋選手権を来月に控えています。他方、これらとは別に、NPO法人AI電竜戦プロジェクトによる「電竜戦さくらパイルール2023対局会」の参加申し込みが始まっています。

パイルールとは、昨今のコンピュータ将棋のレベルアップによってこれまで以上に先手が有利であることがはっきりしてきた将棋というゲーム(プロ棋士同士の対局では昔から知られていましたが)のルールを少し調整し、先手と後手とを互角にする(「振り駒」という運の要素で有利・不利が発生しないようにする)ことを目的に考案された新たなルールです。これを「2人で1つのパイを公平にナイフで切って分け合う」ことになぞらえて説明します。ここではパイを「1人がナイフでパイを2つに切り、もう1人が2つのうちのどちらかを選ぶ」という昔から知られた方法で、2人が等しく満足するように分け合います。

パイ 2等分パイ 大小2分

パイを思い通りに切るのはなかなか大変ですが、素直に考えるなら、パイを切る方の1人は、上の絵において左側のように2つに分けたパイの面積ができるだけ等しくなるように努力するでしょう。2つのうちのどちらかを選ぶのはもう1人なので、もし右側のように明らかに片方を大きく、もう片方を小さく切ってしまったら、大きい方をもう1人に選ばれて損をしてしまうからです。 Read the rest of this entry »

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