wdoor floodgateでコンピュータ将棋の自動他流試合

昨日行われたコンピュータ将棋オープン戦は、当協会の対局サーバを用いて行われています。こちらは常時公開されており、ログインしていつでも対局が可能なのですが、はっきり言って機能が貧弱で面白くありません。

shogi-server@wdoorは、もっと充実した、CSA通信プロトコル互換の公開対局サーバです。以前から当協会の対局サーバにない機能を備えて運用されているサイトですが、第8回コンピュータ将棋オープン戦と同じ日にfloodgateモードが追加され、早速このモードを使った対局で賑わっているようです。

早い話が、たくさんのコンピュータ将棋をログインさせて適当に対戦相手を見繕ってくれるシステムです。詳しい内容は、floodgateのページをお読みください。このモードによって、将棋倶楽部24のコンピュータ将棋バージョンとして簡単に使えるサイトになりました。shogi-server@wdoorでは以前から、将棋倶楽部24と同様、対局者自身が対局を申し込むシステムがありましたが、floodgateモードによって、コンピュータ将棋開発者の申込手続きの手間が不要になり、最小限のネット対応だけで対局できるようになりました。floodgate自体は、コンピュータ囲碁のCGOSをモデルにしているようです。

shogi-server@wdoorのシステムはsourceforgeでオープンに開発されているので、GPS将棋のブログ、駒得少年の冒険で今後の更新内容をチェックできるでしょう。マッチメークの方法など、よいアイデアをお持ちの方はこちらで提案してみましょう。昨日にも述べましたが、特にコンピュータ将棋は対戦相手が増えるほど現れる局面のバリエーションも増え、新しい発見も増えます。開発したプログラムの強みや弱み、そして思わぬバグも発見できますので、コンピュータを強くするチャンスが広がります。実戦で鍛えるのが上達の近道であることは、人間も機械も同じ。何より、実力がレーティングで算出されることは、励みになりますし、コンピュータ将棋の進歩にも貢献してくれるでしょう。

shogi-server@wdoor当協会サーバプロトコル拡張版をベースにしていますが、ありがたいことにCSA互換モードが用意されていますので、世界コンピュータ将棋選手権コンピュータ将棋オープン戦でも使えるようにクライアントを実装することができます。ただし、微妙に異なる部分があるようですので、floodgateの常連になったコンピュータ将棋で世界コンピュータ将棋選手権コンピュータ将棋オープン戦に参加される場合は、直前に当協会の対局サーバでチェックされた方が手堅いでしょう。これで、当協会の対局サーバに用があるのはイベントの直前だけになりましたね(笑)。

14 Comments »

  1. 参加者一覧のページ→各参加者個別のページ→各対局の棋譜へとリンクしています。各棋譜はCSAビューアで見られるようになっています。対局リストは対局中のものを含みますので、ブラウザで頻繁にリロードしながら見ればライブで対局を見られます。というわけでリフレッシュ設定があればライブ中継システムとしても完璧かも。

  2. 金子 said

    とても詳しく紹介していただきありがとうございます。多くの方に参加してもらえるよう、運用しながら改善していきたいと考えています。
    リフレッシュ設定便利そうですね。検討します。

  3. >金子さん
    CSA互換モードについても良く考えられていて、CSAにとっても非常にありがたいです。

    それと、評価値と読み筋を送る仕様についても遅ればせながら強調しておきます。
    これのおかげで、gps_…やmisaki900などの棋譜には、読み筋と形勢判断グラフが表示されるんですよね。これは人間の対局中継に追いつき追い越しています。
    グラフは以前当ブログで話題にしたSVGで書かれているので、SVGに対応しているFirefoxOperaなどのブラウザでご覧になることをお奨めしておきます(IE+の場合はプラグインのインストールが必要)。

  4. 水門が切り拓く世界…

    前回ご紹介した、shogi-server@wdoor floodgateへの参戦はその後も増え、計10チームに到達しました(同一の開発者で設定の異なるものを1チームとし (more…)

  5. kaneko said

    他にKShogi, MyMove, usapyon が対応しています。
    一局の勝負所を探したり、先手と後手で判断が分かれた局面を探すのに重宝しています。

  6. >kanekoさん
    SVGがこのように使えるのは便利ですよね。もっと普及してほしいのですが。
    コンピュータらしく楽観的な形勢判断が微笑ましいですが、先後ともに評価表示に対応している対局を見ると、意外と両者の判断の一致度が高い感じもします。
    それと、うさぴょんが頻繁にマジックナンバーを叩き出すのが気になる(笑)。

  7. すみません(w>マジックナンバー

    反復深化中/最初の手の評価値が決まらない内に時間切れで打ち切るとマジックナンバーを返しちゃうもので…(–;

    読み筋を返すのも不完全ですし、他のソフトは自分から見た評価値ではなくて、先手からみた評価値を返しているみたいなので、この辺も一緒に修正したいところですね。…先は遠いなー。

  8. kaneko said

    山田さん
    たしかに色々楽観的です:)

    うさぴょんの育ての親さん
    その辺り仕様が甘いですね。すみません。 > 先手から見た評価値
    当時はそのあたりの差は人間が吸収すれば良いかと思っていたのですが、そろそろきちんと定めた方が便利かもしれません。

  9. >kanekoさん
    コンピュータが楽観的なのは宿命ですが、強気な感じが出るのがいい感じです。
    評価値は、対局者ごとに数値のスケールが異なるのが悩みの種ですね。特に対局中の評価値のスケーリングは難しそう。無理にやるなら、先手の歩の価値を+100とする、という基準を設定するのも一案かと思いますが、アルゴリズムや開発者の考え方にも依存するし、あまり面倒な仕様にするのも現実的ではないですし。

  10. 小宮 said

    数値のスケールだと、詰みを幾つにしてるか?によってもグラフの形が変わりますね
    あと、互角の判断とか。
    強いソフトは数手先から変化し始めるので、misakiは遅れて判る感じが判りやすいです(^^;

  11. kaneko said

    強気といえばgps500は寄せに関していけいけなので、きちんと受けられるとあっさり負けてしまいます。眺めていると駒得重視か危険度重視かはソフトの差がはっきり出ていますね。

    小宮さんもおっしゃってますが、終盤のスケールを合わせるのは序盤より難しそうです。遊び機能なので開発の負担になってもいけませんし、名案が浮かぶまでは見る側がカバーするしかなさそうです^^;

  12. kaneko said

    小宮さん
    相手より遅れて評価値が変化する場合は、選択的探索の場合は、読み抜けを探す候補として有効ですね。でも、みさきは全幅なのでしたっけ。
    逆に、互角の相手に逆転勝ちした時に、相手より先に評価値が上昇していると爽快ですね:-)

  13. 小宮 said

    >gps500は寄せに関していけいけなので
     gps500によく負けるので、misakiは受けがダメのようです(汗
     あと、misakiもいけいけで序盤で大駒を切って、無理攻めして負けることが多いようです。

    >相手より先に評価値が上昇していると爽快
     たしかに! 相手の評価関数が判らないことが判ったみたいな感じですね

     ソフトによっては、評価が逆になる場合もあって面白いです。
     あと、評価値がジグザグに激しく振動するソフトはどうでしょうね?
     misakiは王の周囲を広い範囲で評価してるので値の変化が安定しているようです

  14. kaneko said

    そうですね。gpsはあまり安定しないのですが、滑らかな方が良さそうですね。
    毎回同じ深さを読むわけではないので、評価関数が安定していても、多少のギザギザは出るかとは思います。

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