渡辺明ブログに書かれていることそのままのメモです。読売新聞の連載企画「日本の知力」の記事として、あす2月25日の朝刊1面に将棋の話題が出るそうで、この件で渡辺竜王が対Bonanza戦についての取材を受けているそうです。
Archive for 2月, 2008
モンテカルロ将棋の試み
ブログをはじめとするコンピュータ将棋のWebサイトにて、モンテカルロアルゴリズムで先読みをする将棋プログラムを開発した、もしくは将来その予定、という報告が増えてきました。興味深い試みですので、メモを兼ねて各地のレポートを一度まとめてみます。
モンテカルロアルゴリズムについての解説は、YSSと彩のページの記事、モンテカルロ法で囲碁、将棋の1.モンテカルロ法とは?がわかりやすいでしょう。ゲームへの応用については次章以降に書かれています。専門的な内容については、加藤英樹さんがコンピュータ囲碁の論文を和訳されていますので、こちらをお読みになることをお奨めいたします。以前「第12回コンピュータオリンピック・アムステルダム大会」「GPW-07第一報: ボナンザ学習とUCTが話題の中心に」でも紹介した、最近約3年の間にコンピュータ囲碁を革新的に強くしたモンテカルロ法の詳細は、ここに掲載されている論文で読むことができます。この技術をコンピュータ将棋にも使えないか、と考えるコンピュータ将棋開発者が増えてきたのです。
ブログや掲示板での発表は以下の通り。 Read the rest of this entry »
水門が切り拓く世界
前回ご紹介した、shogi-server@wdoor floodgateへの参戦はその後も増え、計10チームに到達しました(同一の開発者で設定の異なるものを1チームとして数えた場合)。名を知られていなかった強い選手も含まれています。
前回、コメント欄にて付け足しのようになってしまったshogi-server@wdoorの機能について再度説明しておきます。評価値と読み筋を送る仕様に対応しているコンピュータ将棋の棋譜には、読み筋と形勢判断グラフが表示されます。グラフは以前当ブログでご紹介したSVGを使って描かれていますので、この機会にSVGに対応しているFirefoxやOperaなどのブラウザに切り換えるか、AdobeやCorelのSVG Viewerプラグインをインストールされることをお奨めいたします。 Adobeについては、SVG Viewerプラグインのサポートは昨年限り、と以前ご紹介いたしましたが、現在も配布されているようです。
wdoor floodgateでコンピュータ将棋の自動他流試合
昨日行われたコンピュータ将棋オープン戦は、当協会の対局サーバを用いて行われています。こちらは常時公開されており、ログインしていつでも対局が可能なのですが、はっきり言って機能が貧弱で面白くありません。
shogi-server@wdoorは、もっと充実した、CSA通信プロトコル互換の公開対局サーバです。以前から当協会の対局サーバにない機能を備えて運用されているサイトですが、第8回コンピュータ将棋オープン戦と同じ日にfloodgateモードが追加され、早速このモードを使った対局で賑わっているようです。
早い話が、たくさんのコンピュータ将棋をログインさせて適当に対戦相手を見繕ってくれるシステムです。詳しい内容は、floodgateのページをお読みください。このモードによって、将棋倶楽部24のコンピュータ将棋バージョンとして簡単に使えるサイトになりました。 Read the rest of this entry »
第8回コンピュータ将棋オープン戦
昨日も開催をお知らせした、第8回コンピュータ将棋オープン戦は、無事4回戦が行われ、柿木将棋が貫禄の4戦全勝でした。参加された皆さん、お疲れさまでした。