Archive for 3月, 2010

第14回コンピュータ将棋オープン戦 参加者募集のお知らせ

第14回コンピュータ将棋オープン戦が4月4日(日)、インターネットにて行われます。今回は第13回コンピュータ将棋オープン戦に続く、第20回世界コンピュータ将棋選手権直前のオープン戦です。

これまでのオープン戦と同様、腕試し、プロトコル実装の確認、飛び入り参加を歓迎いたします。参加資格はCSA サーバ プロトコルに対応していることで、人間が手動操作で参加することもできます。その場合、高田淳一さんが公開しているJava Appletや、将棋GUIソフト「将棋所」などが利用できます。これ らのソフトはfloodgateに も対応していますので、人間として参加されたい方は、この機会に練習を兼ねてfloodgateにも チャレンジされてはいかがでしょうか(人間参加には、ログイン名のガイドラインが示されています)。

参加費はもちろん無料。 オープン戦の模様は、いつも通りネッ トライブ中継される予定です。 詳細な手続きや日程などについては、こちらをご覧ください。ネット ワークの状態によっては、時間切れ負けが不可避な場合も生じえますが、ご了承ください。多数のご参加をお待ち申し上げております。

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コンピュータ将棋が産んだ定跡

当ブログでは紹介するタイミングを逸してしまった感がありますが、最近とくにユーザが増えたTwitterにて、GPS将棋大槻将棋Bonanzaつぶやきが見られます(大槻将棋Bonanzaは最近お休み中?)。3者とも、プロの重要な対局がネット中継されている日に、実戦に沿った読み筋を披露すべく現れます。3月16日、17日に行われた第59期王将戦第六局でもつぶやいていたGPS将棋、初日に華麗な読み筋を披露しました。5手目に目を見張る手が現れます

この手は王将戦中継ブログ驚愕の手順として採り上げられました。手の意味が詳しく解説されていますので、中継のページで並べながらお読みください。

この手はタイトル戦の実戦では現れませんでしたが、この新手は今後のプロの将棋に大きな影響を与えそうです。 Read the rest of this entry »

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コンピュータ将棋協会3月例会のお知らせ

3月のコンピュータ将棋協会例会(隔月)はいつも通り第2土曜日。第20回コンピュータ将棋選手権の会場と同じ場所で開催されます。今回は年1回の総会が行われます。


より大きな地図で 電気通信大学西9号館 を表示


より大きな地図で 電気通信大学西9号館 を表示

恒例の対局サーバテストは、選手権本番を想定したテストを兼ねる予定です。参加ご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは 不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。特に、世界コンピュータ将棋選手権に出場される方のご参加をお待ちしております。

3/10追記: テスト参加数が増えた場合、ミニ大会を行う予定です。

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「コンピュータは七冠の夢を見るか?」第4回は探索

将棋世界 2010年 04月号 [雑誌]

月刊将棋世界の連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の第4回は、探索をテーマとして4月号に掲載されました。実際の局面を例題にして、将棋を指す人がイメージしやすいように説明されているのはこれまでと同じ。コンピュータがどのように探索を実行するか、枝刈りの工夫や課題は、といった話題を採り上げています。

コンピュータ将棋が七冠の夢を見ている現代では忘れてしまいそうな、指し手を絞ることの難しさや、水平線効果が主題になっており、このあたりはコンピュータ将棋開発者ならおなじみの課題、といったところでしょうか。ところで、「パスによる枝刈り」はアルファベータ枝刈りのアルゴリズムが前提なのですが、今回の6ページにはその部分は含まれませんでした。このあたりは次回以降のお楽しみかもしれません。

コラムでは、マルチコアの技術が紹介されています。有名な「√N仮説」で並列探索の難しさが説明されていますが、最近はもっと効率を上げている、という声もあり、ここは議論を呼びそうです。

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