Archive for 2月, 2010

「コンピュータは七冠の夢を見るか?」第3回は学習の課題

将棋世界 2010年 03月号 [雑誌]

月刊将棋世界の連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の、第1回第2回に引き続く、3月号掲載の第3回の紹介です。今回は、2月号の第2回における「ボナンザメソッド」による評価関数の学習の成果を評価する内容から一転、学習の課題を採り上げています。

記事中で紹介されているとおり、「丸山スペシャル」は、第15回世界コンピュータ将棋選手権の実戦に現れたものです。世界コンピュータ将棋選手権の棋譜は、当協会のコンピュータ将棋 各種大会 棋譜集で入手することができます。丸山将棋は、この特殊な戦法を第15回選手権の2次予選で3局試み、1勝1敗1千日手の結果を残しています。なお、この指し方が世界コンピュータ将棋選手権で最初に現れたのは、第7回選手権予選のスーパー将棋 – IS将棋戦です。この棋譜も棋譜集のページで入手できますので、興味のある方はごらんください。この指し方を最初に考案し、世界コンピュータ将棋選手権実践したのは、スーパー将棋の開発者の黒田久泰さんですので、そのことにこだわるなら、この指し方は黒田スペシャルと名づけるべきかもしれません。

今回の記事は、161ページの図など、いささか極端と思われる局面で誤った形勢判断をしてしまう、というコンピュータ将棋の問題点を指摘しています。これらの課題を克服できなければ、コンピュータが人智に勝つことはできない、ということが、丁寧に説明されています。

記事では、GPS将棋が指し始めた新しい囲いや、floodgateの紹介も紹介されています。


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第13回コンピュータ将棋オープン戦は激指が優勝

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先日お知らせした第13回コンピュータ将棋オープン戦は、激指が4戦全勝で優勝しました。おめでとうございます。

棋譜はライブ中継サイトで見ることができます。今回のライブ中継では、Twitterとの連携を試みてみました。今後も少しずつ工夫を重ねていきたいと考えております。

次回オープン戦は4月4日(日)開催の予定です。今回見送られた方々の参加もお待ちしております。

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第13回コンピュータ将棋オープン戦 参加者募集のお知らせ

第13回コンピュータ将棋オープン戦が2月13日(土)、インターネットにて行われます。今回は、第20回世界コンピュータ将棋選手権の前哨戦第1弾。昨年は秋のオープン戦開催を見合わせましたので、今回は昨年4月の第12回以来10ヶ月ぶりとなります。なお、今年も昨年と同じく4月の第2弾を予定しています。

これまでのオープン戦と同様、腕試し、プロトコル実装の確認、飛び入り参加を歓迎いたします。参加資格はCSA サーバ プロトコルに対応していることで、人間が手動操作で参加することもできます。その場合、高田淳一さんが公開しているJava Appletや、将棋GUIソフト「将棋所」が利用できます。これらのソフトはfloodgateにも対応していますので、人間として参加されたい方は、この機会に練習を兼ねてfloodgateにもチャレンジされてはいかがでしょうか(人間参加には、ログイン名のガイドラインが示されています)。

参加費はもちろん無料。 オープン戦の模様は、いつも通りネットライブ中継される予定です。 詳細な手続きや日程などについては、こちらをご覧ください。ネットワークの状態によっては、時間切れ負けが不可避な場合も生じえますが、ご了承ください。多数のご参加をお待ち申し上げております。

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