エンターテイメントと認知科学研究ステーション特別企画「将棋研究の最前線」が、11月7日(土)に電気通信大学にて行われます。午前と午後の部に分かれ、午前は脳科学による将棋の思考の研究に関する講演2題、午後は人間のエキスパートとコンピュータ将棋のエキシビション対局2局です。
午前の招待講演会は理化学研究所の2名の研究員によるもの。富士通および日本将棋連盟との脳科学研究の成果を聴くことができそうです。
一方、2局のエキシビション対局の第1局は、今年3月に行われた、エンターテイメントと認知科学研究ステーションの第3回シンポジウム(当ブログではこちらで紹介)にて4つのコンピュータ将棋の合議システムに勝利した谷崎生磨さんに、Bonanzaベースの合議システムで今年の世界コンピュータ将棋選手権で3位に入賞した文殊が挑みます。続く第2局は、同じく今年3月に行われた情報処理学会 第71回全国大会にて昨年の世界コンピュータ将棋選手権優勝者の激指と対局し、勝利を収めた稲葉聡さんに、今年の世界コンピュータ将棋選手権優勝者のGPS将棋が挑みます。
2つの対局はコンピュータ側が代わってはいるものの、春の雪辱を目指す再戦であり、また事実上、第19回世界コンピュータ将棋選手権の上位者のエキシビション対局ということになります。
イベントはいずれも入場無料で事前申し込み不要。会場は当協会の例会でもおなじみの電気通信大学の西9号館3階AVホールです。地図は今年7月の例会のお知らせのGoogleマップをご利用ください。