Archive for 6月 13, 2010

今年のコンピュータオリンピアードは日本開催

追記: 参加申込のページには、「6月30日を過ぎた申込は倍の参加費がかかります」と記されていますので、参加できるプログラムがすでに完成している、もしくは参加の決意を固めている開発者の方々は、速やかに今月中に手続きを済ませておきましょう。アマチュアであれば参加費は世界コンピュータ将棋選手権より安価です。

コンピュータによる知的ゲーム競技を一斉に行うコンピュータオリンピアードは、15回を数える今年、初めて日本で開催されます。会場は石川県金沢市のしいのき迎賓館日程は9月25日から10月2日まで。18回を迎える世界コンピュータチェス選手権も例年どおり併催されます(今年から3部門の選手権になります)。加えて、最先端のゲーム情報学研究が発表されるゲーム情報学国際会議も併催されるアカデミックなイベントでもあります。

今年のコンピュータオリンピアードは、北陸先端科学技術大学院大学の創立・開学20周年を記念して地元の石川県にて行われるものです。コンピュータ将棋の開発者が多数存在する日本での初めての開催とあって、かつてない多数の開発者の参加が期待されています。また、将棋以外のゲームにも関心を持つ日本の開発者にとっても、チェスを含め計17部門の競技が行われるコンピュータオリンピアードの日本開催がめったにないチャンスであることはいうまでもありません。

もちろん、コンピュータゲームの祭典であるコンピュータオリンピアードを観戦するチャンスとしても貴重です。昨日お知らせした情報処理学会創立50周年記念事業として行われる清水女流二冠王とコンピュータ将棋 の対局の直前に行われるビッグイベント。今年の秋、少し長めの休みがとれそうだという人は是非参加、もしくは観戦に金沢を訪れてみてはいかがでしょうか? 開催される競技は、チェス3部門(無差別級、統一ハード、早指し)をはじめとして、将棋、5五将棋、囲碁2部門(9路盤、19路盤)、象棋(シャンチー、中国将棋)、ドラフツ(チェッカー)、コネクトシックス(五目並べから派生した六目並べ)、クリーグシュピール(チェス式ついたて将棋)、幽霊碁(こちらはついたて囲碁かな?)、ヘックス(六角形を敷き詰めた盤を埋めていくゲーム)、ハヴァナ(ヘックスに近いが勝利条件がやや複雑)、アマゾン(将棋と囲碁の両方の要素を導入した感じの10×10盤ゲーム)、コリドール(「壁」の要素を採り入れた9×9盤ゲーム)、アリマア(初形自由配置、一度に複数手を指す方式の変形チェス)です。

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