Archive for 1月, 2012

コンピュータ将棋協会1月例会のお知らせ

第1回将棋電王戦と重なったため通常の奇数月第2週の例会予定が延期され、今週末の当協会例会開催となります。


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本部棟をストリートビューで正面から見たのが下の写真です。16時以降にお越しの方は、地下駐車場から入ってエレベーターで1階に上がってください。


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恒例の対局サーバテストに参加ご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCと、イーサネットケーブル1本をご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。特に、世界コンピュータ将棋選手権に出場される方のご参加をお待ちしております。

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第1回将棋電王戦はコンピュータ将棋が勝利、新時代へ

ニコニコ生放送の視聴者数のべ30万人、およびそれ以上の人々に注目された第1回将棋電王戦の対局が行われ、113手でボンクラーズ米長邦雄永世棋聖(2003年に現役引退)を破りました。プロ棋士とコンピュータ将棋との対局は、昨年末にプレマッチが行われていますが、いわゆる「早指し」でない、充分な持時間が確保された対局としては清水女流王将(当時)vsあから2010との対局以来1年3ヶ月ぶりの日本将棋連盟公認対局。前回に引き続きコンピュータ将棋の勝利となりました。正棋士との対局は渡辺明竜王vsBonanza以来4年9ヶ月ぶりでしたが、引退しているとはいえ正棋士との公式の平手戦でコンピュータ将棋が初の勝利をおさめました。

ニコニコ生放送は、対局と大盤解説、そして対局後の記者会見の模様をのべ9時間を超えて生放送し続け、その模様は今でもタイムシフト視聴できます(1月15日時点ではプレミアム会員資格不要)。

この記者会見中、第2回将棋電王戦の開催概要が発表されました。当初、2013年中に船江恒平四段第22回世界コンピュータ将棋選手権優秀成績1チームが対戦すると発表されていましたが、規模が急遽拡大され、プロ棋士側5人と第22回世界コンピュータ将棋選手権優秀成績5チームで行われる団体戦に変わりました。今回のコンピュータ将棋の勝利により、もはやプロレベルに達したコンピュータ将棋の実力を1年にたったの1局で量るのは物足りない、との結論とみられ、コンピュータ将棋がまたひとつ新たな時代へとステップアップすることになりました。

今回の対局の特徴として、単に社会の注目を集めただけでなく、人間のプロ棋士が採用する作戦にも注目が集まった点が挙げられます。米長邦雄永世棋聖プレマッチと同じく今回も2手目に△6二玉と指す意表の作戦を採用。勝利には結びつかなかったものの、プレマッチと異なり今回は作戦が功を奏し、一時は人間有利の局面を築きました。従来は「機械に勝つか、負けるか」という結果のみに関心が払われやすい傾向がありましたが、今後はいかに戦うか、人間とコンピュータ将棋がいかに自らの長所を生かし、弱点を克服するか、という内容に注目が集まることが期待されます。プロ棋士がコンピュータ将棋対策に本気で取り組むことで、コンピュータ将棋がさらにそれを克服する努力が必要となり、コンピュータ将棋がますます進歩する時代が到来したようです。

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プロ棋士vs.コンピュータ将棋、将棋電王戦が間近に迫る

当ブログにて昨年末にご紹介したとおり、来週1月14日(土)に、日本将棋連盟会長を務める米長邦雄永世棋聖(2003年に現役引退)とボンクラーズの対局が行われます。

日本将棋連盟プロ棋士とコンピュータ将棋との公式対局は将棋電王戦と名づけられ、今回の米長永世棋聖との対局が第1回(昨年末の対局はプレマッチです)、続く第2回が2013年中に行われ、日本将棋連盟からは船江恒平四段が出場することも最近、発表されました。将棋電王戦は今後、毎年行われる棋戦となることが期待されます。

この対局の大盤解説会が当日、2会場にて行われることも発表されています。ひとつは9時50分より原宿ニコニコ本社サテライトスタジオにて、渡辺明竜王矢内理絵子女流四段による解説会が行われます。入場無料で現地集合、詳しくはニコニコ動画の番組情報をごらんください。この模様は、インターネットのニコニコ生放送にて9時50分から放映されます。もうひとつは、11時より、JR新橋駅(東京)日比谷口(西側)のSL広場にて行われます飯塚祐紀七段西尾明六段が解説を担当します。参加申込方法や入場料については情報がありませんが、恐らく申込手続き不要、入場無料と思われます。両方の解説を所望される方は、新橋にお出かけしつつ、ネット番組をタイムシフト予約されるのがよいでしょう。

また、1月8日(日)17時から、直前番組「決戦目前 米長邦雄が将棋電王戦を語る」が同じくニコニコ生放送にて放映されます。番組では将棋電王戦に挑む米長永世棋聖の意気込みに加え、第2回以降の将棋電王戦に関する情報も明かされることと思われますので、コンピュータ将棋ファンにとってはこちらも必見です。

ニコニコ生放送の試聴にはニコニコ動画のアカウントが必要です。アカウントをお持ちでない方はこの機会に手続きをお奨めします。また、直前特番として他にも第21回世界コンピュータ将棋選手権再放送、清水市代女流王将(当時)vs.あから2010の再放送などもあります。見逃してしまった方はこちらもチェックしましょう。

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第22回世界コンピュータ将棋選手権 参加者募集中

あけましておめでとうございます。今年もコンピュータ将棋をよろしくお願いいたします。

さて、当協会では、例年どおり昨年末に第22回世界コンピュータ将棋選手権の参加者募集を開始いたしました。申込受付は今月末までです。

昨年から変わった点のうち主なものを簡単に列挙しておきます。

  • 今回の会場は、一昨年の第20回選手権を開催した電気通信大学 西9号館にて行われます。2交替開催とお考えください。
  • 開催日時は5月3日(木、祝)〜5日(土、祝)の3連休中です(日付は昨年と同じです)。
  • 昨年の第21回選手権において、従来のような2次予選免除のシード権を認めませんでした。このため、すべての参加チームは2次予選までに登場します。決勝リーグを戦うチーム数は従来どおり8のままですので、2次予選の通過枠は従来より3増えて8となります。
  • その他の変更点については、第22回世界コンピュータ将棋選手権 参加者募集のお知らせの「前回に参加された方へ」以降をご覧ください。

多くのご参加のお申し込みをお待ちしております。募集期間中の1月14日(土)には、将棋電王戦米長邦雄永世棋聖vsボンクラーズの対局が行われ、大きな注目を集めることが予想されますので、開発者の皆さんが大いに刺激を受けられるのではないかと期待しております。この対局につきましては、直前にも当ブログから何らかのお知らせをする予定です。なお、同日に当協会の1月例会が予定されておりましたが、こちらは1月28日(土)に延期されました。こちらについても当ブログから直前にお知らせする予定です。

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