横浜市で行われた2013年のコンピュータオリンピアードが閉幕しました。将棋部門は習甦が金メダル、YSSが銀メダル、Seleneが銅メダルをそれぞれ獲得しました。もうひとつ5五将棋部門は、オランダから参加のShokidokiが金メダル、128分ノ1里眼が銀メダル、まったりゆうちゃんが銅メダルをそれぞれ獲得しました。皆さんおめでとうございます。
成績表は他の競技とともにこちらに掲載されています。将棋部門はエントリー6チームのうち欠場した1チームを除く5チームで先後両方の手番での総当たり戦で行われ、習甦は計8戦全勝で独走の金メダル。YSSとSeleneはリーグ戦終了時点で5勝3敗と2位タイで並んでいましたが、リーグ戦終了後に銀メダル争奪戦1局が行われ(表には記載なし)、先手番のYSSが勝って銀メダル。世界コンピュータ将棋選手権でお馴染みの強豪が上位を占めました。
5五将棋部門は8チーム総当たり1局ずつで行われ、128分ノ1里眼との6戦全勝同士の最終局を制したShokidokiが金メダルでした。Shokidokiと同じく将棋と5五将棋の両方のリーグ戦に出場したまったりゆうちゃんはそれぞれ4位と銅メダルでした。
今年のコンピュータオリンピアードは、パシフィコ横浜で行われる多数の催し物のひとつとして開催される予定でしたが、直前にパシフィコ横浜で行われないことが発表され、急遽慶應義塾大学日吉キャンパス協生館に場を移して辛うじて開催されました。人間の各種競技会などの会場は各地に分散し、一大イベントとして相互の交流の機会とならなかったのは残念でしたが、世界コンピュータチェス選手権、世界コンピュータチェスソフトウエア選手権、および多数の競技が例年通り合同で開催され、独特の雰囲気は健在でした。コンピュータ将棋およびコンピュータ囲碁の対局の一部はプロ棋士による解説があり、そのレベルの高さや時折見せる不可思議な手の解説はインターネットで生中継されました。将棋以外の日本勢では、囲碁9路盤・13路盤・19路盤部門をすべて制したZenの強さが際立ちました。