今週、第4回電王トーナメントの参加申し込み受付がルールの公開とともに開始されました。今年は開催日程が10月8日(土)〜10日(祝)と昨年より1ヶ月以上早まっており、そのため来月22日(月)には申込〆切がやってきてしまいますので、出場予定の開発者の皆さんは申し込みと開発をお忘れなく。
今年の第1期電王戦は4月と5月に対局が行われる二番勝負形式(2日制)で、2局ともPonanzaが山崎隆之叡王に勝ちました。この二番勝負をもって、新しく2015年に始まった叡王戦・電王トーナメント・電王戦の3つの棋戦セットが行われるシーズンが終了しています。今年の第4回電王トーナメントも、この棋戦セットのひとつとして行われます。プロ棋士の棋戦である第2期叡王戦はすでに始まっており、現在段位別予選開催中、8月には本戦トーナメント出場棋士が出揃うと思われます。今期は、第1期の出場を見送った羽生善治三冠(棋戦内の肩書は九段)が出場しており、すでに九段戦トーナメントを勝ち抜いて本戦進出決定、今期の最大の注目棋士といえます。
第4回電王トーナメントは、この第2期叡王戦に優勝し第2期叡王の座に就いたプロ棋士への挑戦権の争奪戦を兼ねています。そして電王トーナメント自体も1位〜5位の賞金総額550万円の高額賞金棋戦です。統一されたハードウェアを用いた純粋なソフトウェアの勝負となる点(ハードは現時点では未発表)など、世界コンピュータ将棋選手権と少し異なる特徴を持ちますが、今やコンピュータ将棋の開発者になくてはならない重要な棋戦です。1チームでも多くの出場者が最高レベルの対局を繰り広げることを、当ブログも期待しております。