あす5月20日(土)は、第2期電王戦 第2局、▲佐藤天彦叡王(名人)-△Ponanzaが行われます。
電王戦の舞台で現役名人とコンピュータ将棋トップとの対局が実現したことを契機として電王戦はこれで最後となることがすでに公表されており、プロ棋士とコンピュータ将棋が真剣勝負を争う機会はこれが最後となる可能性もあります。
先月1日の第1局は電王Ponanzaが隙のない内容で完勝しており、第2局もPonanzaが有利とみられます。Ponanzaが作戦にランダム性を持たせて対戦相手に作戦の的を絞らせないこともわかっており、人間側がとっておきの秘策を用意するのも難しいとみられます。しかし、相手は何と言っても名人です。
第2局の内容も第1局と同様にニコニコ生放送にて完全生中継で見られます。ニコニコ生放送に不案内な方はこちらの視聴方法をご覧ください。今まで数々のドラマを生み出してきた電王戦のこと、佐藤名人の指し回し次第で「最後の一戦」という状況が大きく変わるかもしれない、という視点でリアルタイムに観戦すると、今回も楽しめるのではないでしょうか。
本局が今後どのような社会的反響を起こすのか、という点も注目です。一例として、来月17日(土)には、NHKスペシャル 電王戦 名人vs人工知能 (仮)の放映が予定されています。人工知能が大きな影響をもたらす時代に入ったと考えられる今、コンピュータ将棋も社会の何かを変える原動力のひとつとなるのでしょうか?