電竜戦公式チャンネル開設記念対局、水匠 vs dlshogiは、当初の予定が変更されて計3局の対局が行われ、dlshogiの2勝1敗となりました。ただし3局とも先手番の勝利、NNUE系とDL系のコンピュータ将棋の現在の実力はおおむね拮抗、といった結果となりました。
第1局、dlshogiの先手番で開始しましたが、
水匠にバグがあり、82の飛車を83に成る手を読み、それにて優勢と判断している状態でした。続く
— 電竜戦 ー世界AI将棋オンライン 電竜戦ー コンピュータ及び人間によるオンラインの将棋の世界大会 (@DenryuSen) August 15, 2021
第1局に後手番となった水匠のバグを確認した開発者の杉村達也さんが終局を待たずに投了、これを受け時間を短縮し第2局と第3局が行われることになりました。
バグで決着が付くのは不本意ですが、起きてしまった事は元に戻す事は出来ません。
水匠が投了し、少し持ち時間を短くして、急遽第2局を開始しております。
(60分+1手毎15秒加算のフィッシャールール)
この後、第3局も同じ持ち時間行う予定です。よろしくお願いいたします。
— 電竜戦 ー世界AI将棋オンライン 電竜戦ー コンピュータ及び人間によるオンラインの将棋の世界大会 (@DenryuSen) August 15, 2021
当代トップレベルのコンピュータ将棋にとって将棋はかなり先手有利なゲームのようで、第2局には千日手を予期させる場面もあるなど先手の有利さは歴然としたものではありませんでしたが、終わってみるといずれも予定調和的な展開だったようです。
全3局の棋譜は、第2回世界将棋AI電竜戦エキシビジョン 電竜戦長時間マッチ -中継サイトからご覧ください。中継動画もアーカイブされて視聴可能になっています。電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」第1局にて第1局と第2局の模様が観られます。
電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」第3局にて第3局の模様が観られます。
昨日は多数の方に電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」をご覧いただきありがとうございました。
弊法人においては、継続的な企画運営や充実した解説・配信のため、皆様の支援をお願いしております。是非弊法人のHPをご覧いただき、ご支援を検討いただければ幸いです。https://t.co/5c1dHDn95t— 電竜戦 ー世界AI将棋オンライン 電竜戦ー コンピュータ及び人間によるオンラインの将棋の世界大会 (@DenryuSen) August 16, 2021
3対局のほか、阿部健治郎七段、佐々木勇気七段、渡辺明名人の3人のプロ棋士による解説に竹部さゆり女流四段も加わり、多くの開発者やVTuberも交えて尽きないコンピュータや将棋の話題、また第3局の後には阿部七段も加わった開発者座談会が深夜1時すぎまで続きました。これらの模様もYouTubeのアーカイブから観られますので、是非ご覧ください。
#電竜戦 「水匠 vs dlshogi」ご視聴くださいましてありがとうございました!
本当に色々なことがあった放送で、企画から本番まで、とてもいい経験が出来ました。今後とも電竜戦及びコンピュータ将棋を何卒よろしくお願いいたします。アーカイブは公式チャンネルでどうぞ!https://t.co/hEtxxlRxgb
— たややん@水匠(COM将棋) (@tayayan_ts) August 15, 2021
いまのプロ棋士はコンピュータ将棋をどのように使うのか? 藤井聡太二冠が今使っているパソコンは? といった話題は、松本博文さんによる渡辺明名人、1秒間に8000万手読むコンピュータを購入しディープラーニング系のソフトも導入に始まる長文記事が好タイミングで公開されましたので、こちらも併せてお読みください。
記事を書きました。
渡辺明名人、1秒間に8000万手読むコンピュータを購入しディープラーニング系のソフトも導入(1)(松本博文)#Yahooニュースhttps://t.co/cP94slunBS— mtmt (@mtmtlife) August 16, 2021
ここまでで半分って
こんなの最後まで読むの棋士だけでしょw— チーム渡辺 (@abT_watanabe) August 16, 2021