第3回世界将棋AI電竜戦TSEC指定局面戦が、来週7月9日(土)(20時頃〜翌日)に予選が、23日(土)(20時頃〜翌日)にファイナルが開催されます。TSEC (Top Shogi Engine Championship) は多数の指定局面戦、すなわち、将棋の初形からではなく指し手の進んだ特定の局面から開始する対局のリーグ戦からなるネット将棋大会で、すでに一昨年と昨年に第1回、第2回が開催されています。
当記事公開時点で参加者募集中ですので、まだ申し込んでいないコンピュータ将棋開発者の皆さんもふるってご参加ください。今回は定跡の使用を禁止するルールとなっていることにご注意ください。世界コンピュータ将棋選手権とは少し異なる、持ち時間5分、1手2秒加算(フィッシャークロック)、最大512手、先手千日手0.4勝・後手千日手後手0.6勝、のルールはこれまでの電竜戦と同じです。
プレスリリースも行われています。なおプレスリリース中、作家でライトノベル「りゅうおうのおしごと!」などの著者の白鳥士郎氏による講演は7月9日でなく23日(土)の誤りのようですのでご注意ください。併設される事前イベントのうち、三枚堂達也七段による指定局面検討会は先月19日に開催済でYouTube動画が公開されています。あす7月3日(日)には渡辺明名人による「将棋AIによる序盤研究とは?名人による将棋AI活用法」のライブ配信が行われる予定です。そして予選およびファイナルは将棋AI研究者や棋士などのメンバーによる座談会とともにライブ配信されます。
第3回TSEC予選の日は当協会7月例会の日の夜の開催となります。7月例会については、この記事の後お知らせいたします。