ご報告がたいへん遅れましたが、ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2011中にて行われたGPW杯コンピュータ将棋大会は、リーグ表のとおりBonanza、GPS将棋、Blunderの3者優勝となりました。皆さんお疲れさまでした。
熱戦の棋譜は、リーグ表の中の対戦相手の名前をクリックすると見ることができます(要Flash)。
今回は主催者の多忙につきやむなく2日目夜のみの開催となり、大会自体も小規模な参加者数にとどまりました。とはいえ、ますますハイレベルな大会となったことは間違いありません。
今回のGPWは、GPW杯将棋大会の直前に行われた特別イベント、古作登氏&篠田正人氏 VS あから1/100のリベンジマッチに注目が集まりました。人類アマ強豪の合議とコンピュータ将棋との1戦は、今回もまたコンピュータの勝利となりましたが、特別イベントの後にGPW杯将棋大会と並行して行われた人間vsコンピュータの対局では人間が勝利する場面もありました。とてつもなく強くなったコンピュータ将棋にもまだ弱点があるようです。今後は、人間がコンピュータ将棋と対戦するときにいかにその弱点を突くか、コンピュータ将棋がいかにその弱点を克服するか、という点への社会的な関心と、その研究の重要性がますます高まっていくものと思われます。
もちろん、GPWの最大の目的である研究発表も例年どおり多彩かつレベルの高いものが並びました。GPWの論文は、昨年分よりこちらで予稿集が公開されていますので、GPWに来られなかった方も是非ご覧ください。今回は諸事情により簡潔なレポートとなりますが、来年もまたゲームプログラミング研究における重要なワークショップとして開催されるでしょう。
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