昨年の第1回将棋電王トーナメントで優勝したponanzaが、電王ponanzaに勝てたら賞金100万円!|第3回 将棋電王戦 開催記念イベントにて、強豪ひしめくアマチュア棋客と4日間で合計166局の対局を行い、すべて勝利しました。ponanzaへの挑戦者にとってはひとつでも勝利すれば賞金100万円を獲得できるビッグマッチであるため、多くの実力者が繰り返し策を凝らして挑みましたが、ついに一度たりともコンピュータ将棋を打ち破ることはできませんでした。
ルールや対局条件の詳細はイベントサイトをご覧ください。ponanza開発チームは、全勝ボーナス20万円を獲得しました。
同様の企画は昨年も行われましたが、このとき挑戦を受けて立ったGPS将棋は3度の敗戦を喫し、3人のアマ強豪が100万円を獲得しました。コンピュータ将棋強しといえども不敗を保つことが至難の業であることがこのとき示されましたが、ponanzaは数局で危うい局面を迎えながらも最後にはすべて勝ち切りました。優勢の局面では隙を見せず、また劣勢でも正確な指し手を続けて人間に楽をさせず、ミスを誘いすべて逆転勝ちしたのでした。
今回のイベントは話題性も高く、エンターテインメントとしても成功を収める一方、技術的、戦術論的、また心理学的にも注目に値する戦いが繰り広げられたと感じさせるものでした。圧倒的な強さを見せるコンピュータ将棋に対して、参加者はどこに弱点や付け入る隙を見出し、いかなる展開を想定し、最後まで優位を保つ構想を築いたか。それらをすべて跳ね返したコンピュータ将棋の何が人間と違っていたのか…。タイムシフト予約をされた方、またniconicoのプレミアム会員の方は今からでも4日間の模様をイベントサイトからたどって視聴できます。
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