前記事にてお知らせした第3回 コンピュータ将棋 世界最強決定戦 2008は、YSSと激指の同時優勝となりました。おめでとうございます。
結果を伝えるニュースリリースを探してみたのですが、大手メディアのものはネットでは意外に見当たらず。まずは山下さんご自身でのブログ記事と掲示板への告知を。ほか、詰将棋メモ: コンピュータ将棋2008。世界最強決定戦開催を伝える記事は、北陸中日新聞と北國新聞とNIKKEI NET IT-PLUSのものを。
山下さんによれば、1回戦のTACOS–YSS戦は、YSSが自玉の詰めろに気づいたときには残り時間が少なく、受けの手も敵玉を詰ましに行く手も読む時間がなくてやむなく敵玉に詰めろをかけたら、TACOSが詰ましに来なかったため逆転勝ちした、ということのようです。113手目▲7五金と指す代わりに、▲7二龍△同玉▲6二桂成△同玉▲6三飛成△同玉▲5四角△7四玉▲7五銀…で詰み。これは枝分かれの変化の総数が少ない、すなわち証明数が小さい詰み手順なので、今のコンピュータならひと目に近いはず。その局面が読み筋中にでなく実戦の局面として現れたのにもかかわらず、TACOSが発見できなかったのは意外です。
動画を見逃した方も、世界最強決定戦 2008のページで当日の写真が公開されていますのでご覧ください。それによると、現地では2ちゃんねる中継を逆に放映していたのですね。これは観客の声援やブーイングを背に戦っているようで面白いかも。棋譜はともかく動画の中継までは大変そうで、世界コンピュータ将棋選手権で真似するのはかなり大変そうですが、ネット逆中継は会場の場所に余裕があればやってみたいですねぇ。
大内九段のお越しもお待ちしております。
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