本日3月15日(土)、第3回将棋電王戦が開幕。第1局の菅井竜也五段-習甦戦は習甦の勝ち。団体戦としてはコンピュータ将棋チームが先勝しました。
今回は第2回からルールが変わり、コンピュータ将棋へのハンディキャップが大きく、当初から苦戦が予想されました。当ブログでもプロ棋士チームが有利ではないかと予想しておりました。コンピュータ将棋の全ソフトが提出されてから約4ヶ月間、プロ棋士チームは来たるべき敵を先に入手して対策を立てることができるのに対し、提出後のソフトは一切の改良が不可能。対戦順の発表もソフト提出後でした。コンピュータ将棋側にとっては最悪の場合、終始プロ棋士の掌で踊らされ、ノーチャンスで敗れる、という展開も危惧されました。
しかし本局は習甦が作戦負けを喫するような展開にはならず、戦いが始まってからはじわじわと優位を広げ、不利な局面を一度も迎えない危なげない内容で快勝。第2回に続いて2回連続出場となる習甦の前回は阿部光瑠四段の術中にはまり、強みを見せられない展開で敗れましたが、今回プロ棋士へのリベンジを果たしました。
今回はコンピュータ将棋以外にも、開幕直前に明かされたロボットアーム「電王手くん」がコンピュータ将棋側の操作を行っており、技術面の注目度が高まっています。来週3月22日(土)の第2局は佐藤紳哉六段–やねうら王戦です。開幕局の結果を受け、さらに話題になりそうです。
ただの親父 said
将棋はルールしか知らないし、囲碁のフリーソフトとやっと互角程度の、ただの親父です。
電王戦は、将棋の素人として、IT関係のプロとして、それなりに、楽しみにしています。
詳しくは知らないですが、格闘技の世界でも、アントニオ猪木とモハメッドアリの試合をスタートにして、新しい戦い方を模索しているうちに、マーシャルアーツとか、K1とかいう異種格闘技の世界が作られているようです。
将棋や囲碁だって、人間だ、コンピュータソフトだという枠をとっぱらって、プロ並みの人間でコンピュータソフトを使っての検討が得意の人が参加できる、タッグチームありなどという「掟破り」も考えると、「本当に一番強い」チームを決める大会ができるなないか、なんて思ってます。
100m走のオリンピックチャンピオンと、F1のチャンピオンが戦うことはないし、無駄な夢かもしれませんが、「どんな手を使ってもいいから、一番強いのは誰か」って、ちょっと考えちゃいました。