水匠 vs dlshogi、先手番をともに制す

電竜戦公式チャンネル開設記念対局、水匠 vs dlshogiは、当初の予定が変更されて計3局の対局が行われ、dlshogiの2勝1敗となりました。ただし3局とも先手番の勝利、NNUE系とDL系のコンピュータ将棋の現在の実力はおおむね拮抗、といった結果となりました。

第1局に後手番となった水匠のバグを確認した開発者の杉村達也さんが終局を待たずに投了、これを受け時間を短縮し第2局第3局が行われることになりました。

当代トップレベルのコンピュータ将棋にとって将棋はかなり先手有利なゲームのようで、第2局には千日手を予期させる場面もあるなど先手の有利さは歴然としたものではありませんでしたが、終わってみるといずれも予定調和的な展開だったようです。

全3局の棋譜は、第2回世界将棋AI電竜戦エキシビジョン 電竜戦長時間マッチ -中継サイトからご覧ください。中継動画もアーカイブされて視聴可能になっています。電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」第1局にて第1局第2局の模様が観られます。

電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」第3局にて第3局の模様が観られます。

3対局のほか、阿部健治郎七段佐々木勇気七段渡辺明名人の3人のプロ棋士による解説に竹部さゆり女流四段も加わり、多くの開発者やVTuberも交えて尽きないコンピュータや将棋の話題、また第3局の後には阿部七段も加わった開発者座談会が深夜1時すぎまで続きました。これらの模様もYouTubeのアーカイブから観られますので、是非ご覧ください。

いまのプロ棋士はコンピュータ将棋をどのように使うのか? 藤井聡太二冠が今使っているパソコンは? といった話題は、松本博文さんによる渡辺明名人、1秒間に8000万手読むコンピュータを購入しディープラーニング系のソフトも導入に始まる長文記事が好タイミングで公開されましたので、こちらも併せてお読みください。

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