新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の悪影響が和らぎつつある川崎市にて、オンラインと川崎市産業振興会館におけるオフラインとのハイブリッド開催となった第32回世界コンピュータ将棋選手権は5月3日(火・祝)〜5日(木・祝)に7回戦の決勝総当たりリーグ戦が行われ、dlshogi with HEROZが6勝1引分の成績をおさめて初優勝、株式会社サードウェーブ提供のドスパラポイント50万円相当ほか各賞を獲得しました。HEROZチームの皆さん、おめでとうございます。
優勝決定戦となった決勝リーグ最終7回戦は、終盤難解ながらも先手の二番絞りが優勢と見られていましたが、しぶとく二番絞りの攻めをかわし、わずかな隙を突いて寄せを決めたdlshogi with HEROZが176手で逆転勝利をおさめました。2位と3位には二番絞りとやねうら王が続きました。2位と3位の両者の成績は勝点、ソルコフ等を含めてまったく同じ成績で並んでおり、また直接対決は引き分けのため、二次予選順位の差によって二番絞りが2位となりました。
また独創賞はprelude、新人賞はS.Lightweight-EFと、ともに初出場チームが受賞しました。フロムスクラッチ表彰は1位から順にNovice、なのは、習甦、きのあ将棋、CGPの順となりました。
開会式および閉会式ではCSA賞等、各賞の表彰も行われました。上記以外の各賞、賞金等は第32回世界コンピュータ将棋選手権特設サイトをご覧ください。
今回の選手権の内容は、第32回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継で残された棋譜を今後もご覧いただけます。動画については、YouTubeライブで一次予選・二次予選(part1)・二次予選(part2)・決勝の模様が放送された内容が現在も閲覧可能です。YouTubeライブには多くのコンピュータ将棋開発者が出演、また二次予選・決勝の放送では、プロ棋士(日本将棋連盟理事の西尾明七段をはじめ、千田翔太七段・遠山雄亮六段・伊藤匠五段)および著名アマチュア強豪による詳細な解説が観られます。加えて、コンピュータ将棋選手権ネット中継ではオフライン会場の川崎市産業振興会館から時々刻々と伝えられた選手権の模様を振り返ることができます。
コメントを残す