「コンピュータは七冠の夢を見るか?」第6回は選手権特集

将棋世界 2010年 07月号 [雑誌]


月刊将棋世界7月号の「コンピュータは七冠の夢を見るか?」第6回は、第20回世界コンピュータ将棋選手権の10ページ特集です。例年、将棋世界には世界コンピュータ将棋選手権を大きく取り上げていただいていますが、今年は「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の連載枠のお陰か、対局の内容についても、またコンピュータの技術面でも、かなり詳細なレポートになっています。

著者の松本哲平さんは、上位プログラムや話題のプログラムの開発者のインタビューを多く掲載し、各プログラムの技術的な紹介をカバーしつつ、注目の対局についても詳細な解説を執筆。当日の会場の写真も多数掲載し、現場の興奮を伝えています。挑戦状の話題ももちろん踏まえつつ、

…現在はすでに3000点を超える将棋プログラムが多く出てきている状況だ。その一方で、そうした強豪プログラムが特定の戦法に手も足も出ないことがある、という興味深い一面もある。コンピュータ対人間というステージでは、コンピュータにも人間にも、まだまだ多くの可能性が残されていそうだ。

と締めくくっています。本稿は一般の将棋ファン向けにはもちろん、コンピュータ将棋研究の動向、その強さを分析する上でも、さらに強いコンピュータ将棋の開発を目指す開発者にも、またプロ棋士とコンピュータ将棋の対局を控え、自分がコンピュータ将棋と真剣勝負を戦うならどう指すか、を考えるプロ棋士やアマチュア強豪にも、多くの示唆を与える内容になっていると思います。

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