当協会のメーリングリストに流れた情報によれば、6/14(土)の午後、表題の講演会が、モンテカルロ囲碁とコンピュータ5五将棋をテーマに行われるそうです。エンターテイメントと認知科学研究ステーションのページの講演会案内にはまだこの情報がありませんが、間もなく詳しい情報が掲載されるでしょう。
追記(5/31): 講演会案内のページが更新され、第5回招待講演会の詳しい内容が掲載されました。吟味の上、ご参加を。こちらの西9号館の地図もご参考に。
会場は当協会の例会会場としておなじみの場所ですので、地図を貼っておきます。
5五将棋の講演は、柿木将棋の開発者である柿木義一さんがボナンザ学習法の有効性を示すものになるそうです。5五将棋にはプロの棋譜がありませんが、コンピュータによる自己対戦の棋譜で代替できたとのこと。自己対戦による学習は約50年前にチェッカーでの成功例がありますが、その後はバックギャモンくらいしかない(保木さんがボナンザ学習法を開発したのも、従来の方法では成功しなかったため)ので、学術的にも重要な成果と考えられます。モンテカルロ囲碁では、YSSの開発者でもある山下さんが、コンピュータ囲碁の彩にモンテカルロ法を導入して飛躍的に強化したことについての講演があるようです。こちらの資料はコンピュータ囲碁フォーラムでの発表資料のようですが、恐らく講演の内容もこれに近いでしょう。以前も書いたように、コンピュータ将棋はモンテカルロ法の成果が今のところありませんが、コンピュータ囲碁での成果が目覚ましいだけに、コンピュータ将棋のアルファベータ探索に確率的な要素を導入することも考える価値があるかもしれません。
コンピュータ将棋協会blog said
モンテカルロ囲碁と5五将棋の講演会
旧記事にて紹介いたしました、エンターテイメントと認知科学研究ステーションの第5回講演会(旧記事からリンク先が変わっています)には、公開・無料・事前申込不要だったこともあ…