7月のコンピュータ将棋協会例会(隔月)は通常どおり第2土曜日に開催されます。
- 日時: 日時: 7月8日(土) 15:00~
- 場所: 芝浦工業大学 豊洲キャンパス研究棟 13階 情報工学科会議室
- 議題:
対局サーバテスト(選手権と同じフィッシャークロックルール)への参加をご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。
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本日5月20日(土)に兵庫県姫路市の姫路城で行われた、第2期電王戦 第2局、▲佐藤天彦叡王(名人)-△Ponanzaの対局は、Ponanzaが94手で勝ち、2連勝でシリーズを制しました。
相掛かり戦で両者の囲いもそこそこに戦いが始まった第1局とは異なり、第2局は先手の佐藤名人が角換わり棒銀から穴熊への2次駒組を行う作戦を選び、駒組が長く続く展開となりました。千日手もあり得ると一時は思われたところからPonanzaが64手目△5六角で攻撃開始。着実に攻め続けて優位を拡大しました。本局でもPonanzaは2手目に△4二玉と上がり右銀を6二→5一→5二→4三と動かす一見奇妙な手順を見せ、やや作戦負け気味、という自己評価もしていたようですが、中盤以降は王道の指し回しで、前局に続き本局も玉が詰むまでに手数のかかる局面で差をつける完勝でした。
Ponanzaは昨年の第1期電王戦に続く2連覇。Ponanzaは現行制の前の電王戦でも第2回、第3回、FINALすべてで勝っており、プロ棋士との通算対戦成績を7戦全勝に伸ばしました。プロ棋士と指せば指すほどに盤石になっていく姿を見せ続けたPonanza。それが名人を相手にしても変わらなかったことは、今日で電王戦の時代が終わるとしてもやむを得ないのかもしれない、と思わせるに充分な進化ぶりでした。
本局の模様はニコニコ生放送にて完全生中継されました。タイムシフト予約で後からでも見られます。niconicoのプレミアム会員であれば生放送後のタイムシフト予約も可能です。各メディアはすでに本局の結果を速報しています。またドキュメンタリーでも、あす5月21日(日)23時からMBS(TBS系列)の情熱大陸にてPonanzaの開発者、山本一成さんの回がテレビ放映され、その中で本局のことも伝えられる予定です。
第1回電王戦から5年あまり。この間、人工知能技術の進歩が現在の世界を大きく変え、また未来をさらに大きく変えるであろうことが、完全に人類の共通認識に昇格しました。さまざまな分野で人工知能が人智に挑む光景が見られ、それについての人々の考え方も大きく変わったと思われます。昨今の将棋界においては、昨年に史上最年少でプロ棋士となった藤井聡太四段がプロ入り後18連勝し未だ負けなし、という驚異的な勝ちぶりが将棋ファン以外にも広く知られるところとなり、たとえ人工知能の時代になっても強い棋士は注目され、尊敬されることが証明されました。その藤井四段の指す将棋にもコンピュータ将棋の影響が色濃く見られます。人工知能が人類にとって味方であり、敵ではない、という考えは、すでに広く共有されているのではないでしょうか。
すでに予告されていた通り、電王戦が今回で最後、ということは局後の記者会見でも確かめられました。また、叡王戦が竜王戦・名人戦に次ぐ格のタイトル戦として参加者枠を拡大して来月から第3期が始まることが発表されました。併せて、将棋電王トーナメントが今年も行われることが発表されました。
あす5月20日(土)は、第2期電王戦 第2局、▲佐藤天彦叡王(名人)-△Ponanzaが行われます。
電王戦の舞台で現役名人とコンピュータ将棋トップとの対局が実現したことを契機として電王戦はこれで最後となることがすでに公表されており、プロ棋士とコンピュータ将棋が真剣勝負を争う機会はこれが最後となる可能性もあります。
先月1日の第1局は電王Ponanzaが隙のない内容で完勝しており、第2局もPonanzaが有利とみられます。Ponanzaが作戦にランダム性を持たせて対戦相手に作戦の的を絞らせないこともわかっており、人間側がとっておきの秘策を用意するのも難しいとみられます。しかし、相手は何と言っても名人です。
第2局の内容も第1局と同様にニコニコ生放送にて完全生中継で見られます。ニコニコ生放送に不案内な方はこちらの視聴方法をご覧ください。今まで数々のドラマを生み出してきた電王戦のこと、佐藤名人の指し回し次第で「最後の一戦」という状況が大きく変わるかもしれない、という視点でリアルタイムに観戦すると、今回も楽しめるのではないでしょうか。
本局が今後どのような社会的反響を起こすのか、という点も注目です。一例として、来月17日(土)には、NHKスペシャル 電王戦 名人vs人工知能 (仮)の放映が予定されています。人工知能が大きな影響をもたらす時代に入ったと考えられる今、コンピュータ将棋も社会の何かを変える原動力のひとつとなるのでしょうか?
5月のコンピュータ将棋協会例会(隔月)は通常どおり第2土曜日に開催されます。第27回世界コンピュータ将棋選手権の翌週でお疲れのことと思いますが、これも例年通りです。
対局サーバテスト(選手権と同じフィッシャークロックルール)への参加をご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。
第27回世界コンピュータ将棋選手権は昨日、決勝リーグ戦が行われ、elmo(エルモ)が7戦全勝で初優勝をおさめました。1次予選、2次予選、決勝リーグのすべてで首位となる快挙。おめでとうございます。
決勝リーグは2年連続で最終第7回戦に全勝対決が実現し、勝ったチームが優勝、という展開。雌雄を決する大一番は先手のelmoが後手Ponanza Chainerの猛攻を際どくしのぎきり、2次予選に続いてelmoが後手Ponanza Chainerに2連勝を収め優勝しました。
今回の対局の棋譜はすべて第27回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継で振り返ることができます。写真やエピソードはコンピュータ将棋選手権ネット中継ブログをご覧ください。Twitterのつぶやきは主にハッシュタグ “#csalive” にて。ニコニコ生放送の二次予選・決勝リーグの動画中継はタイムシフト試聴可能(要会員登録)。タイムシフト予約されていない方でも、ニコニコプレミアム会員であれば予約期限内での事後予約によって視聴が可能です。また、選手権の公式情報は特設サイトをご覧ください。
最後に、決勝リーグの最終順位順の結果をどうぞ。