第22回世界コンピュータ将棋選手権は、ニコニコ生放送、ライブ中継のページ、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログにて報じられたとおり、GPS将棋の3年ぶり2度目の優勝で幕を閉じました。続いて準優勝は昨年優勝のボンクラーズの後継であるPuella α、3位に昨年の新人賞のツツカナ、4位ponanza、5位習甦の入賞順となりました。この5チームが第2回電王戦の出場権を獲得したことが、表彰式にて公益社団法人 日本将棋連盟より公式に発表されました。
最初の3局で唯一の無敗となったGPS将棋が第4、5局も勝って首位を快走。そして第6局も勝てば最終局を待たず優勝決定の可能性もありましたが、Puella αが粘りの入玉でこれを阻止して優勝の行方は最終局へ。しかし最後はponanzaを過激な仕掛けで攻略したGPS将棋の優勝となりました。
優勝候補の一角が2次予選で姿を消すなど、ますます激戦となった今年はコンピュータ将棋のレベルアップが継続していることを示しましたが、同時に意外な逆転劇が決勝リーグでもいくつか見られました。コンピュータ将棋の終盤力にも実はまだ強くなる余地が残されているようです。特に、入玉を目指して粘る相手に波乱を起こされやすい傾向が見られました。この課題が第2回電王戦では克服されるのかどうか、ますます目が離せません。
勝敗表および対局の内容については、棋譜ライブ中継サイトをご覧ください。映像については、現在でもニコニコ生放送のタイムシフト予約で視聴することができます(未予約の番組を放送後にタイムシフト視聴するにはプレミアム会員である必要があります)。Twitterはこちら。キーポイントはコンピュータ将棋選手権ネット中継ブログで振り返ることができます。