Archive for コンピュータ

選手権ライブラリ規程は議論沸騰中

先週お知らせした世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ規程に関するご意見募集には、予想以上の多数のご意見が寄せられています。これと並行して、森岡@GA将!!!!さんが立ち上げたコンピュータ将棋関連の暫定掲示板でも多くの議論が行われ、議論沸騰しています。1スレッドの記事数が50に制限されているこの掲示板において、「ライブラリルールに関して」のスレッドは約3日で「レス満タン」になり、現在「ライブラリルールに関して(2)」に突入しています。

前の記事のコメント森岡@GA将!!!!さんから掲示板立ち上げの告知があったときには、前の記事への追記で済ませようかと当ブログ主も思っていましたが、ここまで盛り上がると改めて紹介せざるを得ません。主張を広くアピールしたい方は、当協会のご意見募集に続いてこちらにもご参加を。

当協会においては、今回この機会は調査に徹していますが、自発的な議論は大いに歓迎いたします。当ブログでは立場上、少なくとも当面の間、具体的な意見の表明は避けますが、各方面での議論は強い関心をもって見守っていきます。

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選手権ライブラリ規程のご意見募集

当協会では現在、世界コンピュータ将棋選手権で採用されている世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ規程について、こちらのサイトにて皆様のご意見を募集しています。当協会では、今回の調査をはじめこれまでの各方面からのご意見や、さまざまな状況を踏まえて、9/12(土)にルールを決定する予定です。数多くのご意見をお待ちしております。

すでにお知らせしたように、7月例会でもこの話題について議論しましたが、ここではどちらかといえば現行のライブラリルールについて肯定的な意見が多く交わされました。しかし論点が多岐にわたっているため、各論点について広くご意見を募集することといたしました。もちろん自由記述欄を利用して新たな論点を提起していただくことも可能です。また、掲示板やメーリングリスト、ブログやSNSなどのコミュニティでもこれをきっかけに活発な議論が行われることを期待しています。

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ウェブ観戦記「Xデー」論

訪れるか将棋界「Xデー」 棋聖戦観戦記

(1ページ目)(前略)ならば、カスパロフが「ディープ・ブルー」に敗れたチェス界の大事件に相当する「Xデー」が、将棋の世界にも訪れる日が来るのか。来るとすればいつなのか。そんなこともそろそろ考えはじめるべき時期に来ているのだ。(中略)

産経新聞7月26日朝刊に掲載された、梅田望夫氏による第80期棋聖戦第5局の観戦記の一節です。

「Xデー」については、以前ご紹介した将棋世界2009年1月号をはじめとして将棋の専門メディアでも語られており、すでにタブーではありません。しかし、新聞観戦記の主たるテーマになったのは初めてではないでしょうか。

この新聞紙上向けの観戦記は、MSN産経ニュースのサイトで対局と並行して更新が続けられた、梅田望夫氏のリアルタイム観戦記の内容を踏まえています。棋聖戦3度目のウェブ観戦記となった第5局では、第19回世界コンピュータ将棋選手権を制したGPS将棋がリアルタイム検討陣に加わり、勝又清和六段の采配の下でフル回転していました。コンピュータの読みと実際の指し手の比較を主軸に書き進められた、恐らく将棋のタイトル戦史上初めての試みの舞台となった本局は、羽生棋聖がコンピュータの及ばない秀逸な構想力を見せつけ、完勝で棋聖位防衛を果たしました。そこに現れた、コンピュータと超一流棋士の鮮明なコントラストは、そのまま「Xデー」をめぐる論点に直結していきます。

梅田望夫氏がリアルタイムで伝えた興奮と、その総括としての新聞紙面向け観戦記には、人間対コンピュータのあらゆる論点があります。腕自慢の方には特に、指し手と論考を何度も読み返してその差異を味わっていただきたいと思います。

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55floodgate始動

コンピュータ将棋のネット対戦サービスであるfloodgateの5五将棋版、55floodgateが公開され、第3回UEC杯5五将棋大会ブログにて発表されました。アクセス方法など必要な情報がすべて掲載されていますので、コンピュータ5五将棋を開発している方はぜひ参加してみてください。棋譜や成績などを見られるWebデザインはfloodgateとほとんど同じですが、当然ながら将棋盤は5五です。

コンピュータ将棋業界のブログでも、すでにこちらこちらで紹介されています

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どうぶつしょうぎ読み切り?

当ブログでもお知らせしたコンピュータ将棋協会5月例会にて話題になり、コメント欄でも多くの結果が公表されたどうぶつしょうぎ。現在の結論は、後手(そらチーム?)の勝ちらしい、とのことです。

当ブログの5月例会の記事のコメント欄の内容をおさらいすると、当協会5月例会の時点ですでにGPS将棋田中さんうさぴょんの池さんによって解析が進められており、千日手らしい、との結論が出されていました。その後バグが発見されたことで千日手の結論が撤回され、後手勝ちに変わりました。田中先生はコンピュータの後退解析(retrograde analysis)により78手で後手勝ちの結論。 鈴木将棋の鈴木さんもコンピュータのdf-pn(depth-first proof-number search)による探索で後手勝ちと結論づけました。

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