第32回世界コンピュータ将棋選手権が、あす5月3日(火・祝)〜5日(木・祝)の3日間にわたって開催されます。今回は史上初めて、対局サーバをインターネット上に設置してオンラインでの参加を可能にしつつ、3年ぶりに川崎市産業振興会館に参集しての参加も可能とした、オンラインとオフラインのハイブリッド(混合)開催となります。
棋譜インターネットライブ中継とYouTube配信は例年通り行われ、Twitterアカウントが選手権の模様を伝えます。ハッシュタグは “#csalive” です。また、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログは3年ぶりに川崎市産業振興会館からの更新が行われる予定です。
世界コンピュータ将棋選手権は前々回より、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の世界的な感染拡大の影響を受け続けてきました。第30回選手権は中止を余儀なくされ、世界コンピュータ将棋オンライン大会を代替開催しました。オンライン大会がおおむね支障なく運営できたことから、第31回選手権はこの経験をもとに史上初のオンライン選手権としました。そして第32回選手権はオンラインでの利便を確保しつつ、コンピュータ将棋の開発者が一堂に会する貴重な機会としての選手権を再開すべく、2通りの参加を可能としました。
COVID-19は未だ脅威であり、会場でのイベントや立食パーティーは開催できない状態です。それでも、会場のある川崎市をはじめ日本の多くの都市では、最近のCOVID-19ウイルス (SARS-CoV2) の実効再生産数は1をやや下回る水準で安定的に推移しており、感染者数は漸減を続ける状況にあります。そのため緊急事態宣言が発出されるような事態も避けられ、選手権のハイブリッド開催のはこびとなりました。今回はどんな勝負が見られるでしょうか?