Archive for コンピュータ

ゲームプログラミングワークショップ2021は昨年に続きオンライン開催

今年のゲームプログラミングワークショップ (GPW-21) も昨年と同様、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) インターネット上での開催となることが決まりました。日程も昨年同様、2日間に短縮され、来月11月13日(土)、14日(日)の両日となりました。プログラムが発表され、参加申し込み受付もすでに始まっています。

発表される研究は、今年も将棋をはじめとする完全情報ゲームのAIを強くする研究、ゲームの解析、ゲーム問題の作成、ゲームプレイヤーを支援する研究、学習アルゴリズムの研究など多岐にわたります。また1日目に「組合せゲーム理論とゲーム情報学」 「世界コンピュータ将棋選手権の歴史」の2つの招待講演が行われます。

懇親会も1日目にオンラインで行われます。恒例のナイトイベントについては現時点では詳しい情報はありませんが、将棋大会は昨年と同様に今年も行われない見込みです。

GPW-21には当協会も協力しています。昨年に続き今年も箱根での開催を断念することとなり残念ですが、オフラインより格段に参加しやすい2日間のオンラインワークショップです。GPW-21への参加申込の〆切は11月8日(月)です。お気軽に参加をお申し込みください。

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水匠 vs dlshogi、先手番をともに制す

電竜戦公式チャンネル開設記念対局、水匠 vs dlshogiは、当初の予定が変更されて計3局の対局が行われ、dlshogiの2勝1敗となりました。ただし3局とも先手番の勝利、NNUE系とDL系のコンピュータ将棋の現在の実力はおおむね拮抗、といった結果となりました。

第1局に後手番となった水匠のバグを確認した開発者の杉村達也さんが終局を待たずに投了、これを受け時間を短縮し第2局第3局が行われることになりました。

当代トップレベルのコンピュータ将棋にとって将棋はかなり先手有利なゲームのようで、第2局には千日手を予期させる場面もあるなど先手の有利さは歴然としたものではありませんでしたが、終わってみるといずれも予定調和的な展開だったようです。

全3局の棋譜は、第2回世界将棋AI電竜戦エキシビジョン 電竜戦長時間マッチ -中継サイトからご覧ください。中継動画もアーカイブされて視聴可能になっています。電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」第1局にて第1局第2局の模様が観られます。

電竜戦長時間マッチ「水匠 vs dlshogi」第3局にて第3局の模様が観られます。

3対局のほか、阿部健治郎七段佐々木勇気七段渡辺明名人の3人のプロ棋士による解説に竹部さゆり女流四段も加わり、多くの開発者やVTuberも交えて尽きないコンピュータや将棋の話題、また第3局の後には阿部七段も加わった開発者座談会が深夜1時すぎまで続きました。これらの模様もYouTubeのアーカイブから観られますので、是非ご覧ください。

いまのプロ棋士はコンピュータ将棋をどのように使うのか? 藤井聡太二冠が今使っているパソコンは? といった話題は、松本博文さんによる渡辺明名人、1秒間に8000万手読むコンピュータを購入しディープラーニング系のソフトも導入に始まる長文記事が好タイミングで公開されましたので、こちらも併せてお読みください。

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電竜戦公式チャンネル開設記念対局、豪華キャストで放送

初期持ち時間90分、1手ごとに加算時間15秒のフィッシャークロック、という長時間対局が、2つのコンピュータ将棋、水匠とdlshogiとの間で、先手と後手を1局ずつ持って2局行われます。この模様は8月15日(日) 17:00から、電竜戦公式チャンネル開設記念番組としてライブ中継されます。

ライブ中継時の解説には阿部健治郎七段佐々木勇気七段の解説に加え、ゲストに渡辺明名人も加わる、なんと現役プロ棋士3人が登場する豪華キャストの番組となります。

さらに、この2局の観戦記を、「りゅうおうのおしごと!」の原作者で、多数の将棋関連の執筆やインタビュー記事でも知られるライトノベル作家の白鳥士郎さんがニコニコニュースにて執筆します。

世界コンピュータ将棋選手権よりも長時間の対局で、最高峰の対局を豪華解説陣とともにお楽しみください。電竜戦公式チャンネルに登録すると、対局2局のリマインダーを設定できます。

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第2回電竜戦TSECは水匠が総合優勝

一昨日の当ブログ記事にてお知らせした、第2回世界将棋AI 電竜戦TSECは昨日7月17日(土)20:00から本日18日(日)にかけてファイナル33回戦とB級リーグ33回戦が行われ、ファイナルは水匠、B級リーグそれぞれdlshogiが総合優勝しました。おめでとうございます。

詳細は第2回世界将棋AI 電竜戦TSEC 中継サイトの順位表欄と成績!欄をご覧ください。今回は指定局面のタイプを3つに分けた3部構成で、相振B級その他部門、相居飛車部門、対抗系部門のそれぞれでファイナルとB級リーグの11回戦ずつが夜を徹し行われる長丁場でした。第3部からは阿部健治郎七段の解説が加わったYouTubeライブも行われました。今でも放送!欄からのリンクからアーカイブが観られますので、ぜひご覧ください。

各部門の戦型や作戦に興味のある方は、中継サイトからたどれる各クラス各部門の順位表から棋譜をご堪能ください。人間の実戦に役立ちそうな戦法や指し手、また逆に人間にはとても真似できそうにない指し回しまで、幅広く楽しめると思います。

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第2回電竜戦TSEC、あすファイナル

追記 (7月18日(日)): 記事中の日付の曜日が当初間違っておりましたので、お詫びして訂正いたします。

第2回世界将棋AI 電竜戦TSECのファイナルが明日7月17日(土)20:00から夜を徹し明後日18日(日)にかけて行われます。TSEC (Top Shogi Engine Championship) は指定局面戦で行われる電竜戦。事前に当ブログにてお知らせし損なっていましたが、第2回TSEC予選ファイナル決定リーグは7月3日(土)〜4日(日)にすでに行われ、水匠名人コブラが33番局面・先後1局ずつ総計66局を戦う2チームだけのファイナル進出を決めています。また予選3位以下のチームはB級リーグに進みます。

電竜戦TSECの直前には、同日18:30からコンピュータ将棋の技術に関するYouTube講演も行われます。詳しくは以下のツイートのほか、電竜戦のブログ記事をご覧ください。

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