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第2回電王戦の専門誌での評価

将棋世界 2013年 06月号 [雑誌]

今月初めに発売された、月刊将棋世界こちらは電子版6月号の「第2回電王戦全局レポート」にて、第2回電王戦の全5局の解説が掲載されています。例年、世界コンピュータ将棋選手権を将棋世界にて取り上げていただいていますが、今回はプロ棋士の対局ということもあってか、1局あたり2ページが費やされ、より詳細に対局の内容が掘り下げられているといえます。

各対局の詳細を見ていくと、第一局は相手の無理攻めを誘う阿部四段の作戦が成功し終始リードを保ち快勝、第二局は細かく形勢が揺れるもponanzaが終盤の競り合いを制し勝利。第三局は大きく形勢が揺れる波乱の展開の末ツツカナが逆転勝ち。第四局は大波乱の持将棋引き分け。そして第五局は…と、戦いの機微が密度濃く伝えられています。将棋専門誌ゆえ、勝敗の分かれ目となった指し手が詳しく解説されています。

第3回の開催が期待されているものの未定とされている電王戦。もし第3回が行われれば、その勝負の内容は今回の戦いに強く影響されたものになるでしょう。5局すべてに相異なるドラマがあった第2回電王戦を踏まえ、プロ棋士のコンピュータ対策はどのように進化するか、今回3勝1敗1分で勝ち越したコンピュータ将棋チームはコンピュータ対策をどう迎え撃つか…を想像するのには読んでおきたい特集といえます。「コンピュータ将棋がプロ棋士に勝った」と大きく報じられてすでに社会の想像力を刺激している第2回電王戦、本稿を読んだ将棋世界の読者は、すでにさまざまな想像を巡らせていることでしょう。

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大波乱の幕切れ、優勝はBonanza

第23回世界コンピュータ将棋選手権の決勝リーグが本日行われ、リーグ戦5勝2敗のBonanzaが7年ぶり2度目の優勝を果たしました。

Bonanzaは総当たりリーグ戦の最終局、第7回戦でGPS将棋との直接対決による優勝争いに勝って優勝を決めました。第7回戦の全4局の中でもっとも遅く終局した本局は、GPS将棋が終始好調に攻めて勝勢を築き、最後にはBonanzaの玉に詰み筋が生じてGPS将棋の2連覇かと思われましたが、GPS将棋の大規模クラスタが残り時間切迫による並列処理の不協和と思われる現象を起こして詰みを逃し、対局が長引いたことによりGPS将棋の持時間がすべて消費され、Bonanzaの時間切れ勝ちと判定されました。

Bonanzaは最終局開始時には自力優勝のない状態でしたが、同じく最終局でYSS習甦に勝ったことで自力優勝の可能性が復活、自らの逆転勝ちで優勝が転がり込みました。Bonanzaは2006年の第16回選手権に初出場で優勝して以来の優勝。当時、これをきっかけに渡辺竜王との対局を翌2007年に実現し、現役プロ棋士との初の公式の平手戦として大きな注目を浴びました(結果は惜敗)が、昨年の第22回選手権では決勝リーグ進出を逃したため先日の第2回電王戦には出場していませんでした。

同5勝2敗ながら規定により準優勝となったのは第2回電王戦でコンピュータ将棋として現役プロ棋士との対戦で初の勝利を記録したponanza、次いで第3位には同5勝2敗のGPS将棋が入りました。

最後に決勝リーグの結果を掲載します。

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第23回世界コンピュータ将棋選手権、決勝リーグ進出8チーム決まる

追記(5/5): リンクを付加しました。

第23回世界コンピュータ将棋選手権は2日目の二次予選が終了。最終日の決勝リーグに進出する8チームが決まりました。

第2回電王戦に出場した5チームのうち今回の選手権に出場した4チームはすべて決勝リーグ進出。初の決勝リーグ進出を果たしたのは初出場のNineDayFeverでした。また昨年初めて2次予選落ちの苦渋をなめたBonanzaは2年ぶりの進出。さらにYSSは決勝リーグ進出の最多記録を22に伸ばしました。ほか、過去4度の優勝を誇る激指が進出しました。

今日の午後から始まったUSTREAM中継は、あすはほぼ全日程で行われる予定です。

あすの決勝はどんな苛烈な戦いになるでしょうか?

最後に、二次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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第23回世界コンピュータ将棋選手権開幕、8チームが二次予選進出

追記(5/5): リンクを付加しました。

第23回世界コンピュータ将棋選手権は1日目が無事終了し、8チームが一次予選を通過しました。

近年の傾向か、今回も初出場ながらレベルの高いチームが多くありました。NineDayFeverN4ひねもすのたりひまわりの4チームが初出場ながら予選突破。ほか、Apery柿木将棋AWAKE無明4が難関を抜けました。

対局の内容については、棋譜ライブ中継サイトをご覧ください。Twitterのつぶやきも初日から多く集まっています。コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログは今年も対局場の映像や熱気を伝えています。

また、今年はあす5月4日・あさって5月5日にUSTREAMにて二次予選・決勝の動画中継が予定されています。

初出場組の躍進はレベルの底上げが急であることを示しており、昨年の一次予選のレベルをさらに高く超える内容でした。あすの二次予選どんな過酷な戦いになることでしょう。

最後に、一次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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あすから第23回世界コンピュータ将棋選手権

あす5月3日から、第23回世界コンピュータ将棋選手権が開催されます。今年はUSTREAMにて2日目と3日目の動画中継を行いますので、是非ご覧ください。棋譜の中継はこちらです。決勝リーグが行われる5日には例年通り、会場である早稲田大学 国際会議場にて大盤解説会が開かれます。以下の地図の会場まで是非お越しください。


より大きな地図で 早稲田大学 国際会議場 を表示


より大きな地図で 早稲田大学 国際会議場 を表示

第2回電王戦でプロ棋士チームに勝ち越した今年のコンピュータ将棋。今回どんな勝負を見せてくれるでしょうか。必見です。

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