Archive for 将棋

GPW杯コンピュータ将棋はBonanzaが優勝

ご報告がたいへん遅れましたが、ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2013中にて行われたGPW杯コンピュータ将棋大会は、Bonanzaが優勝しました。おめでとうございます。ただ、残念ながら参加2チームのみだったため単一対戦の先後2局ずつ計4局のみ(Bonanzaの全勝)の大会となりました。持時間ルールを変更した影響かもしれません。

ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2013では例年どおり多数の興味深い研究が発表されました。今回から予稿集は電子データの形で事前に公開され、自由に閲覧できるようになりましたので是非ご覧ください(代わりに紙の予稿集は印刷されませんでしたので本の購入はできません)。2件の招待講演は将棋とストラテジーゲーム(StarCraft)でそれぞれコンピュータが人間のエキスパートプレーヤーに挑む技術をテーマとし、また将棋プロ棋士の勝又清和六段による第2回電王戦、森田和郎さんを偲ぶ会と、例年よりも「人間くささ」の増したGPWとなりました。

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将棋電王トーナメント、6日後に迫る

注記1: 今年のGPW杯コンピュータ将棋大会ルールに合わせ、持時間15分、切れたら1手5秒の秒読みとなるようCSAテストサーバの動作を変更いたしました。今回のルールでのテストをCSAテストサーバにて行っていただけるようになりましたのでお知らせいたします。

注記2: 今年のGPW杯が行われるゲームプログラミングワークショップ2013参加申し込み〆切は10月31日(木)です。お申し込みがお済みでない方はお早めに。

将棋電王トーナメントが11月2日(土)〜4日(月、振休)に開催されます。いよいよ6日後に迫ってまいりました。

今回のトーナメントは、第3回将棋電王戦のコンピュータ側代表決定戦であるのみならず、これ自体が賞金総額500万円のビッグトーナメントとなっています。優勝賞金は250万円。コンピュータ将棋の大会としては文句なく空前の賞金額です。全参加者が使用するコンピュータが統一のハードウェアであることも特徴のひとつで、主なコンピュータ将棋大会としては第1回〜第3回国際将棋フォーラムの催しのひとつとして開催されたコンピュータ将棋王者戦以来の形式。ハードを含まないソフトの技術で争われる点が世界コンピュータ将棋選手権と異なります。

参加者の募集は終了しており、こちらに参加者の詳細が掲載されています。トーナメントの模様は動画の生放送が予定されています(視聴にはniconicoのユーザー登録が必要)。プロ棋士の対局料としても稀な水準の高額賞金がかかったコンピュータ将棋同士の対局がいかなるものとなるか、注目です。

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ゲームプログラミングワークショップ2013 参加募集開始

10/12(土)追記: 今年のGPW杯コンピュータ将棋大会ルールを決定いたしました。持時間15分、切れたら1手5秒の秒読みとなり例年とは異なりますのでご注意ください。詳しくはこちらをごらんください。

10/10(木)追記: GPW杯コンピュータ将棋大会ルールの一部は現在検討中です。時間制が一部変更となる可能性があります。

第18回ゲームプログラミングワークショップ 2013 (GPW-13)の参加申込受付が始まりました。今年も紅葉が始まる頃の箱根で金曜日を含む週末3日間、11月8日(金)~10日(日)の開催。お仕事のある方はお休みのご手配を。

今回もGPW杯コンピュータ将棋大会を開催します。今回のルールは持時間15分、切れたら1手5秒の秒読みとなります。例年とは異なりますのでご注意ください。詳しくは開催のお知らせをごらんください。

上記のコンピュータ将棋大会のほか、GPW杯としてコンピュータ囲碁大会(9路盤/13路盤)、コンピュータ5五将棋大会が例年通り開催される予定です。今年もまたタフで楽しい夜更かしイベントとなることでしょう。

本題のプログラム (暫定版)も多彩な内容の研究発表のほか、招待講演2件が今年も催されます。2件のうちひとつは、世界的な人気ゲームStarCraftで用いられている人工知能技術について。もうひとつは、長年コンピュータ将棋の発展に貢献された小谷善行教授が研究生活を振り返ります。

加えて今年は、森田将棋の開発者で昨年亡くなられた森田和郎氏を偲ぶ会も行われます。多くのご参加を楽しみにしております。

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情報処理Vol.54 No.9「現役プロに勝ち越したコンピュータ将棋」

情報処理2013年09月号


出版後1ヶ月経過してしまいましたが、遅ればせながら紹介いたします。情報処理学会が発行する情報処理2013年09月号に、ミニ特集「現役プロに勝ち越したコンピュータ将棋」が33ページにわたり掲載されています。今回は、今年3月〜4月に行われた第2回電王戦、および今年5月の第23回世界コンピュータ将棋選手権を合同の主題とし、対局の内容と、コンピュータ将棋に搭載された最新の技術について解説されています。

世界コンピュータ将棋選手権の特集は毎年お馴染みになりましたが、今回は電王戦の記事と合同になっていることから、対局の内容は第2回電王戦の5局がより詳しく解説されています。そのため、コンピュータ将棋を迎え撃つ棋士側の戦略、およびそれを見越したコンピュータ将棋の戦略が大きな関心事となっているほか、いわゆるXディ後についての論考にも多めの誌面が割かれています。

冊子は情報処理学会の会員向けに発行されていますが、こちらに非会員のための購入方法が記されています。この記事からはAmazonへのリンクが使用できます。電子版もあります。

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プロ初の公開アドバンスト将棋大会 あす開催

前回のブログ記事で割愛してしまいましたが、第3回電王戦の関連イベントとして、電王戦タッグマッチがあす8月31日(土)に開催されます。内容はこちらのサイトにあるように、プロ棋士がコンピュータ将棋を駆使して対局するトーナメント大会。出場ペアは第2回電王戦で相まみえた同士の棋士とコンピュータが組んだ5ペアです。1日の間に4局が指され、優勝が争われます。

これは「アドバンストチェス」と同じく、人間とコンピュータの力を合わせてよりレベルの高い将棋を指そうという企画。以前の記事でご紹介した「アドバンスド将棋は最強コンピュータ将棋に勝てるか?」は2人のアマチュア強豪がコンピュータ将棋と組んで別のコンピュータ将棋と1局ずつ指す企画でした。プロ棋士による公開されたアドバンスト将棋はこれが初の試みとなります。注目はなんといっても、プロ棋士がいかにコンピュータ将棋を活用するか、という点。人間と計算機の双方の長所をどう使うか、いかに役割分担するか、という趣は通常の棋士の将棋ともコンピュータの将棋とも異なりますが、レベルの高さは間違いなく期待できるうえ、プロ棋士のコンピュータ将棋観も垣間見えることでしょう。

この模様は生放送が予定されており、すでに予約受付中(視聴には会員登録が必要です)。ニコファーレにて大盤解説会も行われます。

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