Archive for 将棋

第12回コンピュータ将棋オープン戦はGPS将棋が優勝

先日お知らせした第12回コンピュータ将棋オープン戦は、前回に引き続いて4戦全勝のGPS将棋が優勝しました。おめでとうございます。強いですね。

オープン戦に関するブログ記事を挙げておきます。他にありましたら是非コメント欄へお知らせをお願いいたします。

文殊は第2局が敗戦扱いになっていますが、これは当協会の対局サーバの「空行を無視する」という実装が不完全だったことによるもののようです。すみませんでした。やはり修正しなければなりませんね。

第19回世界コンピュータ将棋選手権の前哨戦シリーズもこれにて終了。次の戦場はいよいよ東京・早稲田大学です。来月またお会いしましょう。

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第12回コンピュータ将棋オープン戦 参加者募集のお知らせ

第12回コンピュータ将棋オープン戦が4月5日、インターネットにて行われます。今回は、第19回世界コンピュータ将棋選手権の前哨戦第2弾。これまでのオープン戦と同様、腕試し、プロトコル実装の確認、飛び入り参加を歓迎いたします。

参加資格はCSAサーバ プロトコルに対応していることで、人間が手動操作で参加することもできます。その場合、高田淳一さんが公開しているJava Appletや、将棋GUIソフト「将棋所」が利用できます。参加費はもちろん無料。 オープン戦の模様は、ネットライブ中継される予定です。 詳細な手続きや日程などについては、こちらをご覧ください。ネットワークの状態によっては、時間切れ負けが不可避な場合も生じえますが、ご了承ください。

今回はお早めにお知らせするつもりでしたが、直前になってしまいました。多数のご参加をお待ち申し上げております。

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第3回E&Cシンポジウムでコンピュータ将棋の合議

エンターテイメントと認知科学研究ステーション第3回シンポジウムが、3/21(土)、22(日)の2日間に行われます。学術的な色彩の強いシンポジウムですが、週末の開催のうえ、多彩な発表・講演・懇親が行われ、かつ事前申し込み不要、参加費も無料で、多くの人々が楽しめるものになるのではないでしょうか。コンピュータ将棋の分野では、激指BonanzaAI将棋(YSS)新東大将棋(棚瀬将棋)による合議制将棋の対局セッションがあります。

昨日行われた当協会3月例会での研究発表によれば、コンピュータ将棋の合議システムとは、各局面での指し手を複数のコンピュータ将棋の多数決で決めるものです。各コンピュータ将棋が挙げた指し手のうち単独最多数の手がなければ、リーダーの指し手が選ばれます。この合議システムと、第64回学生名人戦準優勝者の谷崎生磨さん(東京大学2年)がシンポジウムにて公開対局します。

合議将棋と聞いて、コンピュータ同士のチームワークが本当にうまくいくの? と当ブログ主も思っていましたが、昨日の研究発表では確かな効果があることが示されています。もともとコンピュータチェスでも成果が出ていた研究のようです。コンピュータのCPUコア数が増えていくこれからの時代は、並列探索によって強くなることがますます難しくなる(並列度が上がるにつれてアルファベータ探索の効率が落ちることは原理上避けられない)ので、コアを有効活用するアルゴリズムとしても合議は将来有望かも、など、盛会だった昨日の例会でも議論が盛り上がりました。その強さを実際に目で確かめる絶好の機会でもあります。

エンターテイメントと認知科学研究ステーション 第3回シンポジウムは、IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本)ブログでも紹介されています。その名の通りエンターテイメントなトピックも多いので、多分野からの参加があるのではないでしょうか。それがまた楽しみです。

(追記)棋譜がこちらで公開されています(当初の予定から変更されました)。中継がないかのようなコメントを書いてしまいましたがこれは誤りで、上記のサイトでJavaを有効にすれば見られます。合議側の指し手のコメントで、4つのソフトが挙げた候補手が見られます。どのソフトがどんな棋風か、分析してみると面白いかもしれません。

なおコンピュータの形勢判断は楽観的になる傾向がありますが、なかでも新東大将棋が一番強気で、終盤に負けがはっきりする局面になるまで優勢とみていたそうです。逆に激指が有利と判断した局面はなかったとか。

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コンピュータ将棋世界最強位は3者に

前記事にてお知らせした、第4回 コンピュータ将棋 世界最強決定戦は、激指YSS棚瀬将棋が3すくみとなって優勝を分け合いました。おめでとうございます。

地元紙にて報道されたようです(「自ら六段の腕前」と記事中にて紹介されるとまるでアマチュアのようですが、飯田教授は歴としたプロの六段ですので念のため)。

TACOSには残念な結果でしたが、2回戦のTACOS棚瀬将棋戦は今回のベストゲームでしょう。TACOS一手勝ちか、と思われた土壇場、△9七歩~△7六香と軽妙な手筋で寄せた棚瀬将棋の手際が見事でしたね。今回も少数精鋭のハイレベルな戦いだったと思います。

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第4回 コンピュータ将棋世界最強決定戦

昨年冬の第3回に引き続き、第4回 コンピュータ将棋世界最強決定戦が開催されます。前回と同じく北陸先端科学技術大学院大学にて2日間の総当たり戦。2月19日(木)、20(金)に開催されます。世界コンピュータ将棋選手権と異なり、少数精鋭の選抜大会。激指YSSTACOS棚瀬将棋が世界一を競います。

昨年同様、動画中継が行われるそうです。北陸先端大のブロードバンド中継設備で行われるため高画質です。会場へのアクセスなどの情報は、世界最強決定戦のページをごらんください。

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