コンピュータ将棋のネット対戦サービスであるfloodgateの5五将棋版、55floodgateが公開され、第3回UEC杯5五将棋大会ブログにて発表されました。アクセス方法など必要な情報がすべて掲載されていますので、コンピュータ5五将棋を開発している方はぜひ参加してみてください。棋譜や成績などを見られるWebデザインはfloodgateとほとんど同じですが、当然ながら将棋盤は5五です。
Archive for 将棋
どうぶつしょうぎ読み切り?
当ブログでもお知らせしたコンピュータ将棋協会5月例会にて話題になり、コメント欄でも多くの結果が公表されたどうぶつしょうぎ。現在の結論は、後手(そらチーム?)の勝ちらしい、とのことです。
当ブログの5月例会の記事のコメント欄の内容をおさらいすると、当協会5月例会の時点ですでにGPS将棋の田中さんとうさぴょんの池さんによって解析が進められており、千日手らしい、との結論が出されていました。その後バグが発見されたことで千日手の結論が撤回され、後手勝ちに変わりました。田中先生はコンピュータの後退解析(retrograde analysis)により78手で後手勝ちの結論。 鈴木将棋の鈴木さんもコンピュータのdf-pn(depth-first proof-number search)による探索で後手勝ちと結論づけました。
将棋世界7月号&詰将棋パラダイス6月号に選手権の記事
将棋世界2009年7月号に8ページの、詰将棋パラダイス2009年6月号に合計4ページの、第19回世界コンピュータ将棋選手権のレポート記事が掲載されています。両雑誌ともに現在発売中。いずれの記事も、結果やその波乱ぶり、進歩ぶりだけでなく、ボナンザ学習法の普及と有効性、floodgateによる対戦でコンピュータ将棋同士が切磋琢磨を続けた成果、オープンソース化とそれによって実現した合議アルゴリズムの成果など、俯瞰的なわかりやすい記事になっています。
将棋世界には、1次予選から決勝リーグまでの7局について、指し手の詳しい解説も掲載されています。現在のコンピュータ将棋のレベルなら、もはや解説に値する記譜を探すのに苦労するようなことはなく、充分読み応えのある解説になっています。すべての記譜は中継ページで見ることができますので、解説された対局とされなかった将棋を比較してみるのも一興でしょう。
ほか、週刊将棋では5月にすでに第19回世界コンピュータ将棋選手権がレポートされているほか、6月3日号にはこれまでの技術の進歩に焦点をあてた解説が掲載されています。
ネット上の記事については、詰将棋おもちゃ箱の将棋ソフト・コンピュータ将棋や詰将棋メモ・コンピュータ将棋2009から大量に参照できます。当ブログでも、自戦記についてはこちらの記事でフォローしているのですが、詰将棋おもちゃ箱にはまるでかないません。
世界コンピュータ将棋選手権戦記2009
早稲田大学で行われた、第19回世界コンピュータ将棋選手権。昨年に引き続き、現時点でリリースされている開発者の自戦記をひととおり列挙してみますので、皆さんもぜひご一読を。
追記(5/27): なのは、鈴木将棋の自戦記を追加しました。
追記(6/12): その後、YSS、SPEAR、Shotestの自戦記を随時追記しています。
前回と同じく、自戦記に限っていますが、約半数のチームで書かれているのでこれだけの数になります。これからさらに増えましたらご一報を。
このページからかなり大量にトラックバックを打っています。ご了承を。
第19回世界コンピュータ将棋選手権者はGPS将棋
第19回世界コンピュータ将棋選手権は、ライブ中継のページ、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログにて報じられたとおり、GPS将棋が初優勝。3日間の詳細は上記ページをご覧ください。
前回は優勝した激指、準優勝の棚瀬将棋がともにエキシビション対局で勝利して話題になりましたが、今回はその激指を含む決勝シード3チームがすべて負け越すという、かつてない下克上の様相となりました。今回の上位3強のこれまでの最高成績は6位。もはや人間のエキスパートがびっくりするような将棋を指せるコンピュータ将棋は1つや2つではないのです。選手権は今や2次予選の時点で信じられないほど過酷な争いになっています。また、3位の文殊がBonanzaライブラリによる合議システムで成果を挙げ、技術を共有することの威力を示しました。コンピュータ将棋の技術はもはや広く普及しています。
優勝したGPS将棋の詳細がレポートされました(適宜、追記しています)。
以下、決勝リーグの現地観戦記です。皆さんお疲れさまでした。
- [将棋] 決勝見に行ってきました(aki.の日記)
- 来タ、見タ、勝ッタリ負ケタリ(A級リーグ指し手1号)
- 第19回コンピュータ将棋選手権備忘録(小宮日記)
- 家に帰ってきました(ゆめき開発日記)
- 決勝戦を観戦(WILDCAT(コンピュータ将棋ソフト))
- 決勝終了(ym将棋)
- 選手権の結果(「臥龍」開発メモ)
- GPS将棋優勝!!(かずの心の贅肉)
- 観戦(「棋理(遠見)」開発日記)
以下はニュースへのリンクです。