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第35回世界コンピュータ将棋選手権は水匠が初優勝

第35回世界コンピュータ将棋選手権は2025年5月5日(月・祝) にオンラインとのハイブリッドから会場(川崎市産業振興会館)に8チームが集結して7回戦の決勝総当たりリーグ戦が行われ、二次予選5位の水匠が決勝リーグ6勝1敗の成績をおさめ初優勝、各賞を獲得しました。水匠チームの皆さん、おめでとうございます。

決勝リーグは3回戦までに全勝が不在になる混戦模様から、水匠が3回戦以降を5連勝。直接対決では敗れた準優勝INUGAMI(5勝1敗1分)を勝ち点0.5差で振り切りました。3位には前回準優勝のdlshogi with HEROZ(4勝2敗1分)が入りました。

以降は4位Ryfamate、(4勝3敗)までが決勝リーグ勝ち越し。5位やねうら王。ともに2勝のKanadeSerenadeは勝った相手の勝ち点の和により6位と7位に。最終局で勝利を挙げたAobaZeroが8位でした。

水匠は優勝賞金10万円のほか、AI自動解説文生成の実証により。電気通信大学 エンターテイメントと認知科学研究ステーションが提供する独創賞特別賞も獲得、iPhone30機クラスターを実現した独創賞受賞のもふ将棋と独創的な技術の賞を分け合いました。同電気通信大学 エンターテイメントと認知科学研究ステーションが提供する新人賞はKanadeが受賞。また、フロムスクラッチ表彰の上位については、こちらでご確認ください。

閉会後の懇親会には、決勝リーグ進出全チームのほか一次・二次予選の参加者、多くの関係者が姿を見せ、表彰やインタビュー、ライトニングトークなどで大いに盛り上がりました。

今選手権の対局のすべての棋譜は、第35回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継一覧表示版)にて生中継され、今後も閲覧できます。コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログも暦年の選手権と併せて今年の記事が見られます。

最後に、決勝リーグの最終順位順の結果をどうぞ。

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第35回世界コンピュータ将棋選手権二次予選、8チームが決勝リーグ進出

会場(川崎市産業振興会館)とオンライン(インターネット)とのハイブリッドで開催されている第35回世界コンピュータ将棋選手権は5月4日(日・祝)に二次予選が行われ、28チームが8つの予選通過枠を争いました。

二次予選を首位で通過したのは、8勝1分のdlshogi with HEROZ。続く7勝2敗のSerenadeINUGAMIがそれぞれ2位と3位。4位は6勝2敗1分のRyfamate、6勝3敗の水匠やねうら王がそれぞれ5位と6位。勝ち点5.5の2チームは5勝3敗1分のあすとら将棋と4勝2敗3分のAobaZeroが7位と8位に並びました。ここまでが決勝リーグ進出の8枠ですが、あすとら将棋が決勝リーグ進出辞退となったため、勝ち点5の5チームのうち最上位のKanadeが繰り上がりで決勝リーグ進出となりました。同勝ち点間の順位はいずれもソルコフの値の大きさで決定されています。以降の順位は二次予選の順位表をご覧ください。

明日はこの8チームで優勝を争う栄光の決勝リーグ総当たり戦が行われます。決勝リーグに限りハイブリッドから会場開催へと変化します。本日に引き続き、棋譜インターネットライブ中継全対局一覧版)と、YouTube配信が行われます(決勝リーグの中継はこちら)。Xアカウントはこちら。ハッシュタグは “#wcsc35” または “#csalive” です。またコンピュータ将棋選手権ネット中継ブログの更新も引き続き行われています。

最後に、二次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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第35回世界コンピュータ将棋選手権開幕、11チームが二次予選進出

3年前の32回選手権以来、会場(川崎市産業振興会館)とオンライン(インターネット)とのハイブリッド開催となった第35回世界コンピュータ将棋選手権は5月3日(土)に一次予選が行われ、34チームが11の予選通過枠を争いました。

一次予選は1位が7勝1敗の習甦、2位・3位は6勝1敗1分の中富線56号やねうら王、4位から6位は6勝2敗のKanadeW@nderERPhonanzaが続きました。7位からの6チームは5勝3敗の(仮)のんびり中飛車Argoザ・グレートウシジマなのはもふ将棋芽生将棋。予選通過ラインとなった13位からの4勝4敗には9チームが並びました。二次予選進出を辞退するチームが出たため、一次予選からの二次予選進出チームは習甦中富線56号やねうら王KanadeW@nderERPhonanza(仮)のんびり中飛車なのはもふ将棋芽生将棋に加えて4勝4敗グループの最上位である257の計11チームとなりました。

明日は、この11チームと、一次予選をシードされた17チームの計28チームによって、明後日の決勝リーグへの進出枠8を争う過酷な二次予選が行われます。本日に引き続き、棋譜インターネットライブ中継全対局一覧版)と、YouTube配信が行われます(二次予選の中継はこちら)。Xアカウントはこちら。ハッシュタグは “#wcsc35” または “#csalive” です。またコンピュータ将棋選手権ネット中継ブログの更新も行われています。

最後に、一次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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あすから第35回世界コンピュータ将棋選手権

第35回世界コンピュータ将棋選手権が、あす5月3日(土・祝)〜5日(月・祝)の3日間にわたって開催されます。3年前の32回選手権から続く、インターネット上に設置した対局サーバを用いて、オンラインでの参加と川崎市産業振興会館からの参加の両方を可能とした、ハイブリッド(混合)開催となります(ただし決勝進出チームは5日に現地に集います)。

今年も棋譜インターネットライブ中継全対局一覧版)が行われます。YouTube配信も例年通り連日行われる予定です(一次予選二次予選決勝リーグ)。Xアカウントはこちら。ハッシュタグは “#wcsc35” または “#csalive” です。また、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログ川崎市産業振興会館からの更新が行われる予定です。

会場への来場が難しい環境の開発者も参加できるようオンラインとのハイブリッドも続けますが、前回から決勝リーグ進出チームには来場をお願いし、会場での立食パーティーにも参加していただけることになっています。

今回はどんな勝負が見られるでしょうか?

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第3回電竜戦ハードウェア統一戦、水匠が優勝

電竜戦

すでに11週間ほど経過してしまっていますが、今年2月3日(月)から8日(土)にかけて開催された、第3回電竜戦ハードウェア統一戦は、水匠が2年ぶり2回目の優勝を果たしました。おめでとうございます。

ハードウェア統一戦は、CPU・GPU・メモリなどの性能をすべて同一にしたコンピュータを用いて戦われる、純粋なソフトウェアとしての将棋AIの実力が競われる大会です。具体的なスペックの情報は、第3回電竜戦ハードウェア統一戦のページでご確認ください。初日には動画配信(解説: 柵木幹太四段)も行われました。

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