第22回世界コンピュータ将棋選手権 参加者募集中

あけましておめでとうございます。今年もコンピュータ将棋をよろしくお願いいたします。

さて、当協会では、例年どおり昨年末に第22回世界コンピュータ将棋選手権の参加者募集を開始いたしました。申込受付は今月末までです。

昨年から変わった点のうち主なものを簡単に列挙しておきます。

  • 今回の会場は、一昨年の第20回選手権を開催した電気通信大学 西9号館にて行われます。2交替開催とお考えください。
  • 開催日時は5月3日(木、祝)〜5日(土、祝)の3連休中です(日付は昨年と同じです)。
  • 昨年の第21回選手権において、従来のような2次予選免除のシード権を認めませんでした。このため、すべての参加チームは2次予選までに登場します。決勝リーグを戦うチーム数は従来どおり8のままですので、2次予選の通過枠は従来より3増えて8となります。
  • その他の変更点については、第22回世界コンピュータ将棋選手権 参加者募集のお知らせの「前回に参加された方へ」以降をご覧ください。

多くのご参加のお申し込みをお待ちしております。募集期間中の1月14日(土)には、将棋電王戦米長邦雄永世棋聖vsボンクラーズの対局が行われ、大きな注目を集めることが予想されますので、開発者の皆さんが大いに刺激を受けられるのではないかと期待しております。この対局につきましては、直前にも当ブログから何らかのお知らせをする予定です。なお、同日に当協会の1月例会が予定されておりましたが、こちらは1月28日(土)に延期されました。こちらについても当ブログから直前にお知らせする予定です。

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プロ棋士vsコンピュータ将棋、2011年はコンピュータ完勝

清水市代女流二冠(当時)vsあから2010がプロ棋士vsコンピュータ将棋の3年ぶりの公式対局として行われたとき、プロ棋士vsコンピュータ将棋の対戦が毎年のように行われることが期待されました。それに続く対局として、今年10月に日本将棋連盟会長を務める米長邦雄永世棋聖(2003年に現役引退)とボンクラーズの対局が2012年1月に行われることが発表され、2011年は空白の年となるかと思われました。しかし年末になって急遽、来年の対局のプレマッチ(前哨戦)という形で2011年のプロ棋士vsコンピュータ将棋の対戦が昨日、実現しました

結果は85手でボンクラーズの完勝。引退棋士とはいえ、正規の将棋プロ棋士との公式対局において初めてコンピュータ将棋が勝利をおさめました。短時間の対局(持時間15分、切れた後は1手60秒の秒読み)だったこともコンピュータ将棋に有利に働いたと想像されますが、1局を通じてすべてがコンピュータにとって理想的に展開した結果となりました。内容については、日本将棋連盟の対局サイトである将棋倶楽部24の会員であれば、東京道場の棋譜検索ページにログインし、「米長邦雄」または「bonkras」の棋譜を検索して “2011/12/21 19:05” の対局を指定することによってすべての指し手を閲覧することができます(ブラウザでJavaプラグインが動作する必要があります)。

結果はすでに主要紙(読売朝日)のウェブサイトなどで広く報じられ、ソーシャルブックマークや2ちゃんねるまとめサイトなどでもすでに話題となっています。この対局の谷川浩司九段による解説がニコニコ生放送にてネット中継されましたので、これをご覧になった方々も多いでしょう。見逃してしまった方も、ニコニコ動画のプレミアム会員であればタイムシフト視聴で生放送の模様を再現できます。プレミアム会員登録ページはこちらです。

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GPW杯コンピュータ将棋は3者優勝

ご報告がたいへん遅れましたが、ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2011中にて行われたGPW杯コンピュータ将棋大会は、リーグ表のとおりBonanzaGPS将棋Blunderの3者優勝となりました。皆さんお疲れさまでした。

熱戦の棋譜は、リーグ表の中の対戦相手の名前をクリックすると見ることができます(要Flash)。

今回は主催者の多忙につきやむなく2日目夜のみの開催となり、大会自体も小規模な参加者数にとどまりました。とはいえ、ますますハイレベルな大会となったことは間違いありません。

今回のGPWは、GPW杯将棋大会の直前に行われた特別イベント古作登氏&篠田正人氏 VS あから1/100のリベンジマッチに注目が集まりました。人類アマ強豪の合議とコンピュータ将棋との1戦は、今回もまたコンピュータの勝利となりましたが、特別イベントの後にGPW杯将棋大会と並行して行われた人間vsコンピュータの対局では人間が勝利する場面もありました。とてつもなく強くなったコンピュータ将棋にもまだ弱点があるようです。今後は、人間がコンピュータ将棋と対戦するときにいかにその弱点を突くか、コンピュータ将棋がいかにその弱点を克服するか、という点への社会的な関心と、その研究の重要性がますます高まっていくものと思われます。

もちろん、GPWの最大の目的である研究発表も例年どおり多彩かつレベルの高いものが並びました。GPWの論文は、昨年分よりこちらで予稿集が公開されていますので、GPWに来られなかった方も是非ご覧ください。今回は諸事情により簡潔なレポートとなりますが、来年もまたゲームプログラミング研究における重要なワークショップとして開催されるでしょう。

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ゲームプログラミングワークショップ2011 参加申込〆切迫る

今年のゲームプログラミングワークショップ(GPW-11)は、11月4日(金)~6日(日)と、昨年来よりもやや早めに開催されます。そのため申し込み〆切も10月28日(金)と早くなっています。申し込みがまだの方はお早めに。今年のプログラムも、各種ゲームプログラミングの最新研究をはじめ、”Watson” 開発者の招待講演、人間vsコンピュータ将棋のイベント(古作登氏&篠田正人氏 vs あから1/100のリベンジマッチ)、パーティ、各種コンピュータ大会など盛りだくさんです。

…そういう当ブログ主も実はまだ申し込んでいません。私事ながら今年は多忙でフル参加できそうもありません。土曜日に駆けつけて何とか恒例のGPW杯将棋をひと晩に縮小して開催したいと考えておりますが、これも過大な期待はしないでください。5五将棋と9×9囲碁は行われるはずですので、夜の楽しみは尽きないと思います。

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コンピュータ将棋協会9月例会のお知らせ

9月のコンピュータ将棋協会例会(隔月)は通常通り第2土曜日。


より大きな地図で 電気通信大学西9号館 を表示


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対局サーバテストへの参加をご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。

コンピュータ将棋協会の例会には、コンピュータ将棋協会の会員であればどなたでも事前申込なしに参加していただけます。入会につきましては、こちらをご参照ください。

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