将棋所というお洒落な名の将棋GUIソフトが登場しました。これは任意のコンピュータ将棋の思考エンジンを登録し、対局の様子や読みの内容、形勢判断の推移などを表示してくれるもの。詳しい説明はホームページをご覧ください。
思考エンジンのサンプルとして、うさぴょんの育ての親さんによるれさぴょんのUSI対応版が同梱されています。チェスで実績のあるUCIの将棋版としてTord Romstad氏により設計されたUSIに対応することで、コンピュータ将棋の開発者はこの完成度の高いGUIを使えるようになります。
失礼ながら当方、作者の方は存じておりませんが、コンピュータ将棋の開発の助けとなるこのような試みは、コンピュータ将棋協会の一員として大変ありがたく存じます。CSA対局サーバプロトコルにも対応済で、すでにCSAのサーバに接続できるまでになっています(当方大慌てで試しているためか、いまのところサーバ対局の継続がうまくいっていませんが)。これから世界コンピュータ将棋選手権への出場を目指す人々にとって大きな力となることは間違いなく、来年以降の新規出場者の増加が俄然期待されます。
さらに、CSAの対局サーバプロトコルに対してご鞭撻までいただいてしまっております。プロトコルの担当者といたしましては、ひとまず単発の持時間表現形式を定義しておき、いずれ複数の組み合わせが可能になるように拡張したいと考えてはいるのですが、「持時間10分、使い切ると30秒の秒読み、ただし1分単位で合計10回の考慮時間」などという込み入ったルールにまで対応できるようにしようとすると意外と難しく、結果放置してしまっております。これにつきましても、追ってご指導をお願いいたします。
当協会は、このように多くの方々の情熱に支えられております。ありがとうございます。
shogi programming journal said
CSAプロトコルで持ち時間と秒読みの組み合わせ…
将棋GUIソフト「将棋所」その他の問題点で組合せの要望が書いてあったのでメモ。
実はwdoorで動かしているshogi-serverでは(勝手に)組み合わせと解釈して運 (more…)