将棋世界2009年7月号に8ページの、詰将棋パラダイス2009年6月号に合計4ページの、第19回世界コンピュータ将棋選手権のレポート記事が掲載されています。両雑誌ともに現在発売中。いずれの記事も、結果やその波乱ぶり、進歩ぶりだけでなく、ボナンザ学習法の普及と有効性、floodgateによる対戦でコンピュータ将棋同士が切磋琢磨を続けた成果、オープンソース化とそれによって実現した合議アルゴリズムの成果など、俯瞰的なわかりやすい記事になっています。
将棋世界には、1次予選から決勝リーグまでの7局について、指し手の詳しい解説も掲載されています。現在のコンピュータ将棋のレベルなら、もはや解説に値する記譜を探すのに苦労するようなことはなく、充分読み応えのある解説になっています。すべての記譜は中継ページで見ることができますので、解説された対局とされなかった将棋を比較してみるのも一興でしょう。
ほか、週刊将棋では5月にすでに第19回世界コンピュータ将棋選手権がレポートされているほか、6月3日号にはこれまでの技術の進歩に焦点をあてた解説が掲載されています。
ネット上の記事については、詰将棋おもちゃ箱の将棋ソフト・コンピュータ将棋や詰将棋メモ・コンピュータ将棋2009から大量に参照できます。当ブログでも、自戦記についてはこちらの記事でフォローしているのですが、詰将棋おもちゃ箱にはまるでかないません。
mkomiya said
明日買ってきます
山田 剛 said
>mkomiyaさん
将棋世界は上記アマゾンのほか一般書店に、詰将棋パラダイスは直販が一般的ですが、ほか東西将棋会館や一部将棋道場、八重洲ブックセンターなどごく一部の書店で購入できます…ね。
山田 剛 said
余談ですが、この記事が当ブログの最新記事になっている現在の状態で、(個別記事でなく)トップページをFirefox3.0.10で見ると、なんと将棋世界のバナーの部分に早稲田大学の地図の一部が表示される状態に見えます。6月11日にリリースされたばかりのFirefox3.0.11にアップデートすると、正しく将棋世界のバナーが表示されるようになりました。未アップデートの方はお試しあれ。
かず@なのは said
週刊将棋は手遅れでしょうか?
山田 剛 said
>かず@なのはさん
さすがに週刊将棋はもう6月10日号が出てしまっています。
http://www.computer-shogi.sakura.ne.jp/blog/gpw2008_in_wkly_shogi/
このときの伊藤さんのお話によれば、日比谷図書館でバックナンバーが読めるようです。5月の第一報も読めるのでは。