第3回 コンピュータ将棋 世界最強決定戦 2008が、北陸先端科学技術大学院大学にて1月23日、24日の2日間にわたって行われます。世界コンピュータ将棋選手権と異なり、少数精鋭の選抜大会。激指・YSS・TACOS・Bonanzaが総当たりで世界一を競います。60分の持時間、切れた後に60秒の秒読みがあり、おそらくコンピュータ同士の大会ではもっとも長いと思われます。そして、棋譜だけでなく動画の中継も行われる大会は他にないでしょう。
会場へのアクセスなどの情報は、世界最強決定戦のページをごらんください。マイムーブのページへのリンクがあるのがおもしろいですね。
山田 剛 said
第3回 コンピュータ将棋 世界最強決定戦 2008は1日目が終了し、YSSが2連勝でトップを走っています。
1回戦。TACOS-YSSはTACOSが終始優勢でしたが、最終盤で詰みを逃して逆に詰まされてしまいました。Bonanza-激指はBonanzaが好調に攻めるも、激指がしっかり受け止めて反撃を決めました。
2回戦。YSS-BonanzaはYSSが押さえ込まれかけるも粘り強く受け徐々に盛り返し、Bonanzaの飛車切りの強攻をとがめて反撃し快勝。TACOS-激指は不思議な手が続出する将棋でしたが、激指の粘りを振り切ったTACOSが177手の長丁場を制しました。
1回戦は2局とも人間的な将棋、2回戦は逆にコンピュータらしい将棋という感じでした。意外な2連敗のBonanzaは投げっぷりがよすぎて難解な投了図を作っています。さて2日目、世界最強の座につくのは?
小宮 said
Bonanza戦は途中で終わってるので通信エラー負け?とか思ってたんですが、
ちゃんと投了してるんですね(汗 難解すぎて判りません
山田 剛 said
Bonanzaの初日は2局とも負けなのは明らかなので、投了として終わっているのでしょう。
ただ、形勢判断するのと実際に指すのとでは大違いで、大勢決してからの逆転がありうるのが将棋という競技です。2局とも必至がかかるまでは10手くらい粘れるので、よほど深く読まないとこの局面で諦められないのではないかと思います。
山田 剛 said
3回戦。Bonanza-TACOSはBonanzaが攻め損なったかと思われましたが、TACOSも薄い玉形で先手のしつこい攻めを受け切るのは難しかったようで、Bonanzaらしい勝ち方でした。激指-YSSは居飛車穴熊に囲った激指が一方的に攻めつぶしてYSSの単独優勝を許さず。
総括は次の記事をどうぞ。
コンピュータ将棋協会blog said
YSSと激指がコンピュータ将棋の世界最強に…
前記事にてお知らせした第3回 コンピュータ将棋 世界最強決定戦 2008は、YSSと激指の同時優勝となりました。おめでとうございます。
結果を伝えるニュースリリースを探 (more…)