情報処理学会会誌「情報処理」2009年9月号に、第19回コンピュータ将棋選手権の報告、プロ棋士による選手権評、および上位チームの技術を紹介した論文が掲載されています。「コンピュータ将棋の新しい波」と題した小特集として編集されており、昨年ご紹介したときのミニ小特集からさらにページ数が増えて29ページの記事になっています。しかも現在、「情報処理」はWebでの一部立ち読みができるようになっており、29ページのうち10ページはこちらから無料で読むことができます。
選手権の報告には、結果、棋譜のほか、Bonanzaのソースコード公開などのトピックにも触れています。競技の内容については、勝又清和六段が詳細に解説しています。技術については、優勝したGPS将棋の詳細な説明と、3位の文殊に採用されている合議アルゴリズムの内容が記述されています。