Archive for 6月, 2011

将棋世界7月号に選手権の記事

将棋世界 2011年 07月号 [雑誌]



月刊将棋世界7月号にて、第21回世界コンピュータ将棋選手権の紹介記事が掲載されています。連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」は好評のうちに連載を終了しましたが、記事は昨年の第20回世界コンピュータ将棋選手権と同じ松本哲平さんによる10ページの濃密な内容です。

現在の世界コンピュータ将棋選手権は、開発者が集う対局場、プロ棋士による解説会場、インターネットでの棋譜中継ブログUstreamによる対局場の映像配信と実に多面的になっており、記事中にも所狭しと各現場のエピソードが詰め込まれています。そして今年はさらにニコニコ生放送による映像中継が行われました。多数の視聴者コメントで盛り上がったニコ生も外せないということで、スタジオ解説を担当した西尾明六段のコミカルなエピソードも紹介されています。そしてもちろん、レベルが向上し続ける対局の内容も紹介しなければならない、ということで、とにかく高密度な記事になっています。近年普及したクラウドコンピューティングの技術についても書かれています。

コンピュータ将棋に詳しくない方々にはむろんのこと、開発者の皆さんや、大盤解説会に足を運ばれた熱心な将棋ファンの皆さんにも、立ち会えなかった現場を知るためにも一読をお奨めします。棋譜中継ブログニコ生のタイムシフト録画を見ながら記事を通じて往時の激闘を反芻する、というのも楽しみ方のひとつではないでしょうか。

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7月例会は拡大版、ライブラリルールについて

本件、当協会のメーリングリストにはすでに情報が流れていますが、一部変更点がありますので再度お読みください。

来月に予定されている当協会の7月例会は、拡大版として、当協会会員のほか、世界コンピュータ将棋選手権への参加経験のある開発者の参加も可とする拡大例会とした上で、世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリについての討論会とします。また、今回の拡大例会は通常よりも時刻を早め、東京農工大学にて7月9日13:00開始とします。

2009年7月例会にて同テーマの討論会を開催して以来、2年ぶりとなります。討論の内容は、次回の世界コンピュータ将棋選手権におけるルール策定の参考とされる予定です。 Read the rest of this entry »

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今年のエキシビション対局は人間が合議

毎年何らかの形で行われている、人間のエキスパートプレーヤーと世界コンピュータ将棋選手権上位者との間で行われているエキシビション対局。今年は、2人のアマチュア強豪が合議でコンピュータ将棋と対局することになりました

今回、人類代表を務める古作登さん篠田正人さんは、ともに研究者にして全国に名が轟く将棋のアマチュア強豪。同時に、かつての月刊将棋世界の連載記事「コンピュータ将棋は七冠の夢を見るか?」にて、「清水市代女流王将vs.あから2010」では人間がどのような戦略に基づいてコンピュータ将棋と戦うべきか、詳しくコメントされたお2人です。プロ棋士を含めた数々の強豪の中でも、このお2人ほど数多くコンピュータ将棋と対局し、その強みと弱点を知り尽くしている棋客は他にいないでしょう。世界コンピュータ将棋選手権も今年を含めて何度も現地観戦されていますから、コンピュータ将棋開発者の間でもお馴染みです。

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