日経パソコン オンラインにて、フォントを使って将棋を楽しもう(前)、(後)という記事が掲載されています。記事の主な目的はフォントのしくみや操作を知るためのものですが、局面図や局面図入りの文書を作成する方法として使えますし、懇切丁寧に書かれている記事ですので興味がおありの方はご一読を。SVGの話よりはお役立ち度が高そうです(笑)。なお、将棋の対局をするのならごく普通に将棋ソフトを使いましょう。
紹介されているとおり、検索エンジンで将棋の駒のフォントが公開されているサイトをいくつか見つけることができます。単色ゆえの地味さを気にしなければ充分に綺麗なデザインの駒がありますね。また、マイクロソフト オフィスに含まれる表計算ソフトExcelが使われていますが、Excelをお持ちでない方も、オープンソース(フリー)のオフィスソフトOpenOffice.orgに含まれる表計算ソフトCalcなどで同様にできますので、お金をかけずに局面を作ることができます。下の画像は、レディバードの王将クンFONT(truetype)とCalcを使って作成しています。
文字で駒を表現しているため、コピー&ペーストで局面を作るのが簡単なので、図面入りの自戦記や観戦記などを作成する手段として有力でしょう。ただし、原稿ファイルを見られるのは駒フォントがインストールされているコンピュータだけですので、他の人に見てもらうには印刷などする必要があります。ましてWebページで局面を表示させる方法としては使えません。念のため。あくまでお手元のコンピュータで局面を表示するための方法です。
記事はフォントにまつわるエトセトラというコーナーのもので、過去記事には漢字の入力法を詳しく解説したものなどがあります。たとえばこちらの記事は、髮鸀の字の入力に登場する各種の画面が丁寧に説明されていますので、確実に実践できるでしょう。
以下、余談ですが、フォントを使うのもさることながら、表計算ソフトを活用するところがいかにもアイデアを総動員している感じですね。もっとも、表計算ソフトの元来の用途である計算用の表の作成よりも、計算とは無関係に、単に縦と横の位置合わせのために表計算ソフトを使っている人の方が多いと思われますので、特に変わった方法というわけでもないのかもしれません。
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