Archive for コンピュータ将棋

あすから将棋電王戦FINAL

本当にけじめの戦いとなるのでしょうか。将棋電王戦FINALが明日、京都で開幕します。あいにく、第一局当協会3月例会・総会と重なってしまいました。

第一局2015年3月14日): ▲斎藤慎太郎五段 – △Apery 対局場 二条城

第二局同3月21日): ▲Selene – △永瀬拓矢六段 対局場 高知城

第三局同3月28日): ▲稲葉陽七段 – △やねうら王 対局場 五稜郭

第四局同4月4日): ▲ponanza – △村山慈明七段 対局場 薬師寺

第五局同4月11日): ▲阿久津主税八段 – △AWAKE 対局場 東京将棋会館

直前まで対局場の発表がありませんでしたが、上記のとおり、前回同様に日本列島を縦断して行われます。

昨年末から毎日新しい動画が公開されている、電王戦FINALへの道では、公式戦で高勝率を誇る5人のプロ棋士チームの秘策の一端が伺える場面もあり、過去3回すべて勝ち越しているコンピュータ将棋チームも今度こそは一筋縄ではいかないかも、と思わせます。しかしコンピュータ将棋も前回からさらに容赦のないレベルアップを果たしており、本当に付け入る隙があるのか? FINALと銘打った5局が終わったらどうなってしまうのか? 人間とコンピュータの新たな関係が始まるのか? …等々、想像と妄想が広がる一方、予断を許さない勝負であることを実感させられます。

上記リンクから、ニコニコ生放送の視聴もしくはタイムシフト予約のページに飛ぶことができます。進化した電王手さんも登場し、今や日本一注目を集めるエンターテインメント技術大戦となった将棋電王戦、FINALは間もなくです。

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コンピュータ将棋協会3月例会のお知らせ

3月のコンピュータ将棋協会例会(隔月)は、通常どおり第2土曜日の開催です。例年の3月例会と同様、今回は年1回の総会が行われます。総会議題の議決への参加や理事への立候補などを検討している方は是非ご参加ください。

総会の議題は、以下が予定されています。

  1. 2014年度事業報告に関する件
  2. 2014年度決算報告に関する件
  3. 2014年度決算の監査報告に関する件
  4. 2015年度役員選任に関する件
  5. 2015年度事業計画に関する件
  6. 2015年度予算に関する件
  7. その他

対局サーバテストへの参加をご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。

コンピュータ将棋協会の例会には、コンピュータ将棋協会の会員であればどなたでも事前申込なしに参加していただけます。入会につきましては、こちらをご参照ください。

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100万円チャレンジ、コンピュータ将棋の連勝止まる

本日行われた、電王AWAKE(ノートPC)に勝てたら100万円!初日にて、AWAKEに勝って100万円を獲得した挑戦者が現れました。勝ったのは、全国アマチュア王将位大会で優勝の経験のある山口直哉さん。当ブログで昨年紹介した電王ponanzaに勝てたら賞金100万円! では初代電王ponanzaが166戦全勝して誰にも100万円を渡さず、ponanzaが20万円を獲得しましたが、ついに電王の牙城が崩れました。内容もコンピュータ将棋の弱点を突く周到な作戦による完勝。明日まで続く今回の企画で同様の策で勝利を収め100万円を手にする挑戦者が続出する可能性もありそうです。

その周到な作戦とは、序盤に角交換した後、振飛車で▲4八玉▲2七銀という形で待機して香取りの△2八角の打ち込みを誘う、というもの。思惑通り△2八角が打ち込まれたら香を逃げ、△1九角成に▲3八玉~▲4八金直~▲6九飛~▲1七桂の要領で馬を捕獲し大きな駒得を実現します。現実には駒得が達成されるまで相当に手数がかかり、後手からの反撃を許さず構想を完遂するのは容易なことではないのですが、それだけにコンピュータ将棋にとっても罠を見破りにくく、△2八角と打ち込んでしまいやすいようです。

一昨年のGPS将棋に挑戦する企画以来、繰り返し行われている100万円争奪企画。コンピュータ将棋の容赦のない強さに感嘆する企画であると同時に、高額賞金を狙う人間の秘策が多数披露される場でもあります。今回成功した作戦のように、劣勢がはっきりするまで長い手数がかかる局面に誘導する策はコンピュータ将棋が見破りにくいことが以前から知られており、映像ドキュメンタリーシリーズ「電王戦FINALへの道」でも、ひねり飛車模様から飛車をわざと成らせることで優勢になる対策が示されました。しかし現実の100万円争奪企画などで作戦を成功させるのは容易ではなく、これをコンピュータ将棋の弱点と言ってよいかどうかは必ずしも明らかでない、ともいえました。今回も、△2八角を打たせる作戦で失敗したものも何局かありました。しかし、コンピュータ将棋が敗れる結果が出ることで、プロに勝つレベルのコンピュータ将棋にもまだ課題がある、すなわち、もっと強くなる余地がある、ということが示されたといえます。

当ブログ主としては、このようにコンピュータ将棋に課題を突きつける試みを歓迎したいと思います。有力な対策が具体化されれば、コンピュータ将棋の開発者によってその状況をテストで再現することができるようになり、その対策を研究開発して克服することができる、すなわち、もっと強くなれるからです。かつて稲庭将棋の登場でそのような状況が現れました。世界コンピュータ将棋選手権でも、秘策の登場をお待ちしています。電王AWAKE(ノートPC)に勝てたら100万円!明日まで行われますので、当日対戦枠は競争率の高い抽選となりそうではありますが、同様の策の用意がある実力者の方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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第25回世界コンピュータ将棋選手権 参加募集〆切迫る

第25回世界コンピュータ将棋選手権の〆切が、あす1月31日(土)に迫っています。お忘れの場合はお早めに手続きを。お申し込みはこちらです。

土曜日は金融機関が…とご心配の方もおられるかと思われますが、土曜日でも稼働しているゆうちょATMがあれば送金が可能です。詳しい利用条件は、ゆうちょATMのご案内-ゆうちょ銀行をご覧ください。今回は秒読みルールの導入など変更点がやや多いのですが、何よりもまずは参加お申し込みを。

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コンピュータ将棋協会1月例会のお知らせ

やや遅めですが新年おめでとうございます。2015年もコンピュータ将棋をよろしくお願いいたします。

新年最初のコンピュータ将棋協会例会(隔月)は、通常と異なり第4土曜日の開催となります。

対局サーバテストへの参加をご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。

コンピュータ将棋協会の例会には、コンピュータ将棋協会の会員であればどなたでも事前申込なしに参加していただけます。入会につきましては、コンピュータ将棋協会の案内をご参照ください。

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