Archive for コンピュータ将棋

第1回UEC杯5五将棋大会 募集開始

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11月25日(日)、電気通信大学学園祭期間中にて、5五将棋の大会が開かれます。このほど申込受付が開始されました。3部門あり、人間部門COM(コンピュータ)部門、そしてKIDS部門という独特の試みがあります。

KIDSとは子供たちのことではなく、知識を使ってゲームをプレイするシステムです。5五将棋においては、状況に応じた駒の価値を知識として与えることで、駒の価値の合計が最大になるような指し手を選ぶようにします。より優れた知識であるほど良い手が指せて勝てる、ということで、知識の巧拙を競う競技ということになります。言わば、将棋版カードバトルで最強のカード作りを競う、といったところでしょうか。詳しくは、解説のページをごらんください。知識ベースのゲームプレイの試みは、同じく電通大学園祭期間中に行われるコンピュータ大貧民大会第1回大会にて、飛び入り参加者用のカスタマイズド・クライアントという形ですでに実績があるようです。

9×9の通常の将棋に比べると、5五将棋は複雑さも指し手の選択肢もかなり小さく、コンピュータなら相当に深く読めそうです。もしかすると、チェッカーのように結論が出せるところまでコンピュータに読み切らせることも充分に現実的かもしれません。たとえば、通常の将棋で出現しうる局面数は1071前後と言われており、いかなる巨大コンピュータでもまったく歯が立たないばかりか、この数値自体の計算もあまりに複雑なため正確な値は知られていません。5五将棋なら、かなり正確な値を特定することができるのではないでしょうか。

ご興味がおありの方は、第2回UECコンピュータ大貧民大会ともども、参加、もしくは会場に足を運ばれてはいかがでしょうか。

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第7回コンピュータ将棋オープン戦は竜の卵が優勝

第7回コンピュータ将棋オープン戦は、竜の卵が4戦全勝で優勝。おめでとうございます。

オープン戦に関するブログ記事を挙げておきます。他にありましたら是非コメント欄へお知らせをお願いいたします。

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第7回コンピュータ将棋オープン戦 開催のお知らせ

第7回コンピュータ将棋オープン戦が、コンピュータ将棋協会の主催で9/29(土)に行なわれます。コンピュータ将棋の開発者の皆さんのご参加をお待ちしております。これまでのオープン戦と同様、ライブ中継が行なわれる予定です。

今回で7回目となるオープン戦は、インターネットを通じて誰でも気軽に参加できるようになっておりますので、世界コンピュータ将棋選手権のような厳格なルールはありません。もともと、選手権がネットワーク対戦に移行するために参加者のテスト環境を用意することを大きな動機として始まったイベントですので、棋力やネット対応にいまひとつ自信が持てない、という将棋プログラムを開発中の方にむしろ積極的に参加していただきたい大会です。当ブログ主は対局サーバの操作を担当する予定ですが、員数合わせで飛び入り参加するかもしれません(笑)。

ライブ中継ですべての対局が見られるほか、掲示板での情報交換が行なわれますので、世界コンピュータ将棋選手権でおなじみのリアルタイム感想戦の醍醐味を自宅で味わうこともできます(コンピュータの指し手が早いので大変ですが)。

これまでも、オープン戦での対局を通じてバグが発見されたり、技術的なヒントが得られたりすることがあったようですので、開発の節目としても活用していただけます。多数のご参加をお待ちしております。

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コンピュータ将棋協会9月例会のお知らせ

来週の土曜日は、ふた月に一度のコンピュータ将棋協会の例会があります。


拡大地図を表示

9月例会は電気通信大学で行なわれる予定でしたが、変更されましたのでお気をつけください。

会場までのルートがやや複雑ですので、キャンパス内の地図をお持ちになるとよろしいかと存じます。なお、上の地図は、広域を表示する(左上のボタンをクリック)と、最寄り駅である東小金井駅からの道のりを表示します(東京方面行きの電車で来られる方は、通用口を通る必要があります)。

コンピュータ将棋協会の例会には、コンピュータ将棋協会の会員であればどなたでも事前申込なしに参加していただけます。入会につきましては、こちらをご参照ください。

また、例会恒例となりました対局サーバテストを今回も実施いたします。参加ご希望の方は、将棋プログラムがインストールされた、イーサネットへの接続が可能なPCをご持参ください。事前のお申し込みは不要です。ログイン名の登録がお済みでない方は、当日の設定を受け付けます。次回以降の選手権出場を目指しておられる方も、お気軽にお申し出ください。

例会への多数のご参加をお待ちいたしております。

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ボナンザと勝負脳の化学反応


角川oneテーマ21 ボナンザVS勝負脳――最強将棋ソフトは人間を超えるか

渡辺竜王のブログエントリ

チェスの世界チャンピオン、カスパロフに勝利したディープブルーに触発された保木邦仁さんは、未だ人類のトップレベルに実力で追いついていない分野であるコンピュータ将棋プログラムの開発にのめりこみます。分子制御を研究する化学者としての学識と経験から、将棋の局面を分子に、指し手を分子の制御にあてはめるようにして独自の学習システムをつくりあげ、指し手の坩堝である大量の棋譜を入力します。これが作者も意図しなかったような個性的な棋風の将棋ソフト、ボナンザを生み出します。そしてインターネットでの公開、世界コンピュータ将棋選手権への出場、優勝と、まるで未知の化学反応が急速な連鎖を繰り返すように、歴史的なトッププロとの対局へと導かれていきます。

ボナンザを迎え撃つ渡辺明竜王は、ネットで公開されているボナンザが見せるさまざまな特徴のイメージを化学反応させ、逆にボナンザの棋風を徐々に解明し、綿密な対策を立てます。ところが実際に相まみえたボナンザは予想を超える化学変化を遂げて強くなっていました。渡辺竜王は苦戦を甘受して相手のミスを待つ姿勢へと変化し、大一番は終盤戦に突入します…。

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