将棋所というお洒落な名の将棋GUIソフトが登場しました。これは任意のコンピュータ将棋の思考エンジンを登録し、対局の様子や読みの内容、形勢判断の推移などを表示してくれるもの。詳しい説明はホームページをご覧ください。
Archive for コンピュータ将棋
不完全情報ゲームでも人間vsコンピュータ: ポーカー
Chinookの成果で世界にその名を轟かせた、シェーファー教授(カナダ・アルバータ大学)のグループが、今度はポーカーをプレイするコンピュータPolaris(ポラリス、北極星の意)で高額の賞金をかけて人間の世界レベルのプレイヤーと対戦しました。
チェッカーが読みきられた、というニュースも大きなインパクトがありましたが、渡辺竜王vsボナンザもそうだったように、人間との真剣勝負もエキサイティングですね。対戦レポートのページにてユナボマーという過激なニックネームで人間プレイヤーが紹介されていることからも、その興奮を感じます。しかも、途中コンピュータがリードするも惜敗、という息詰まる展開でした。
チェッカーのXデーとコンピュータ将棋
Game over 窶鐀 scientists solve checkers
かつて人類史上最強のチェッカーチャンピオン、ティンズリーを破ったことで知られる、チェッカーを指すコンピュータChinookが、今年の4月にチェッカーの引き分けを読み切ったと、シェーファー教授(カナダ・アルバータ大学)のグループが米国の科学雑誌サイエンスに発表しました(日本語記事1, 2, 3)。
情報処理学会誌7月号にコンピュータ将棋選手権報告
コンピュータ将棋入門2.0
コンピュータ将棋の基礎固めを、現代的なユーザ参加型サイトで、という試み。森岡@GA将!!!さんによる掲示板@入門編は、コンピュータ将棋や囲碁の掲示板に書きづらい初歩的な話題もOK、という狙いだそうで、私もときどき有効活用させていただこうと思っています。うさぴょんの育ての親さんによるコンピュータ将棋のWikiは、アルファベータ探索など基礎から始めつつ、技術の最先端を反映した内容に常に書き換えられ続けるサイトとして期待できそうです。
もともとインターネットは、「初心者なんですが訊いてもいいですか?」という問いを「勉強して出直してきなさい」と跳ね返す厳しい学術ネットワークでしたが、ネットで勉強を始められる現代は多分、いい時代になったのだろうと思います。