Archive for コンピュータ

第31回世界コンピュータ将棋選手権はelmoが2度目の優勝

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響によりオンライン開催となった第31回世界コンピュータ将棋選手権は本日5月5日(水)に7回戦の決勝総当たりリーグ戦が行われ、elmoが5勝1敗1引分の成績をおさめて優勝、株式会社サードウェーブ提供のドスパラポイント50万円相当ほか各賞を獲得しました。elmo第27回選手権に続いて4年ぶり2度目の優勝となりました。開発者の瀧澤誠さん、おめでとうございます。

複数回の選手権優勝は第25回第26回優勝のponanza以来です。elmoは決勝リーグ初戦でPALに敗れ黒星発進となりましたが、その後勝ち星を積み上げ、先行するPALQugiyらを最後に抜き去りました。

以下、順位および各賞の受賞です。準優勝が常に優勝争いを主導したPAL。3位と4位にはともに初出場ノーシードのRyfamateQugiyが入り、それぞれ新人賞独創賞も併せて受賞しています。フロムスクラッチ賞習甦Noviceなのは柿木将棋CGPの順となりました。ほか、賞金等各賞は後日こちらに詳細な結果が掲載される予定です。

今回の選手権の内容は、第31回世界コンピュータ将棋選手権 ライブ中継で残された棋譜を今後もご覧いただけます。動画については、YouTubeライブで一次予選二次予選決勝の模様が放送された内容が現在も閲覧可能です。YouTubeライブには多くのコンピュータ将棋開発者が出演、また二次予選決勝の放送では、プロ棋士(日本将棋連盟理事の西尾明七段をはじめ、千田翔太七段遠山雄亮六段三枚堂達也七段)および著名アマチュア強豪による詳細な解説が観られます。加えて、コンピュータ将棋選手権ネット中継でも時々刻々と残された今回の選手権の記録を振り返ることができます。オンライン開催だったため「現地映像」に該当するものはありませんが、豊富なコンテンツが残っておりますので、ぜひじっくりとご堪能ください。

最後に、決勝リーグの最終順位順の結果をどうぞ。

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第31回世界コンピュータ将棋選手権二次予選、8チームが決勝リーグ進出

オンライン開催となった第31回世界コンピュータ将棋選手権は本日5月4日(火)に二次予選が行われ、30チームが8つの決勝リーグ進出枠を争いました。

二次予選は8勝1分の白ビールが1位、7勝をあげたDaigorillaEXとW@nderERがそれぞれ2位と3位、6勝をあげたelmoPALRyfamate大将軍が4〜7位、そして5.5勝の2チームからQugiyが8位に入り、二次予選通過を果たしました。うちRyfamateQugiyが一次予選から勝ち上がったノーシードで、ともに世界コンピュータ将棋選手権初出場です。

明日の決勝リーグは、本日に引き続き棋譜インターネットライブ中継と、YouTube配信(決勝リーグの中継はこちら)、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログの更新が行われます。Twitterアカウントも選手権の模様を伝えます。ハッシュタグは “#csalive” です。かつての電王戦が行われなくなった今、「プロも活用する将棋AI」という切り口で語られることが多くなり、その強さが測りづらくなったコンピュータ将棋、さまざまなメディアを活用して決勝リーグをご覧になって、その凄まじいレベルの高さをご堪能ください。

最後に、二次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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第31回世界コンピュータ将棋選手権開幕、11チームが二次予選進出

訂正(5/4): 予選通過チーム数は11の誤りでした。お詫びして記事の表題と内容を訂正いたします。
追記(5/4): 棋譜インターネットライブ中継において未掲載だった一次予選の棋譜が更新され、特に最終8回戦の棋譜が追加されました。

オンライン開催となった第31回世界コンピュータ将棋選手権は5月3日(月)に1次予選が行われ、34チームが11の予選通過枠を争いました。

一次予選は1位から順に、7勝をあげた二番絞りRyfamate、6勝をあげたQugiyカツ丼将棋koronichibin、5勝をあげたTMOQなのは芝浦将棋Softmaxねね将棋が通過を果たしました。うち上位3チームを含む計4チームが初出場のチームでした。

明日の二次予選は、この11チームと、一次予選をシードされた19チームの計30チームによって、明後日の決勝リーグへの進出枠8が争われます。本日に引き続き、棋譜インターネットライブ中継と、YouTube配信が行われ(二次予選の中継はこちら)、Twitterアカウントが選手権の模様を伝えます。ハッシュタグは “#csalive” です。また前回の当ブログ記事で書き忘れてしまいましたが、一昨年の第29回選手権以来のコンピュータ将棋選手権ネット中継の更新も行われています。

本日は最終8回戦で対局サーバが不具合となり、運営に支障をきたしました。お詫びいたします。この影響で、棋譜インターネットライブ中継にて8回戦のかなりの棋譜が掲載されない状態になっております。更新される予定ですが、しばらくお待ちください。

最後に、一次予選の最終順位順の結果をどうぞ。

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第31回世界コンピュータ将棋選手権が5月3日よりオンラインで開催

来月5月3日〜5日の3日間、第31回世界コンピュータ将棋選手権オンラインで開催されます。1月にお知らせいたしました通り、昨今の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の日本および神奈川県の感染拡大状況にかんがみ、昨年に続いて実会場での開催を断念いたしました。昨年は第30回世界コンピュータ将棋選手権を中止とさせていただき、代替として世界コンピュータ将棋オンライン大会を開催いたしましたが、今年はインターネット対戦で行われる世界コンピュータ将棋選手権、ということになります。

例年通りの棋譜インターネットライブ中継と、YouTube配信が行われ、Twitterアカウントが選手権の模様を伝えます。ハッシュタグは “#csalive” です。

一昨年の前回選手権に続き、賞金と副賞が用意されています。今年は昨年の世界コンピュータ将棋オンライン大会に続いて、ステイホームで世界コンピュータ将棋選手権をお楽しみください。感染症にはお気をつけて。

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将棋世界新連載『AI将棋入門―人工知能はいかに人間を超えたか―』

現在発売中の月刊将棋世界2021年4月号より、『AI将棋入門―人工知能はいかに人間を超えたか―』という記事の連載が始まっています。著者は当協会理事で東京大学 次世代知能科学研究センター松原仁教授。第1回の内容は、チェスや囲碁なども交えたゲームAIの研究の歴史と、コンピュータ将棋の黎明期のお話、森田和郎さんらも登場する著者の思い出話などが楽しめます。

昨年末に紹介させていただいた『コンピュータソフト「やねうら王」と行く藤井将棋観戦ツアー』に続き、コンピュータ将棋関連の2つめの連載記事となります。現代における将棋はプロ・アマチュアを問わず人工知能技術を抜きに語れない、という時代になって久しいとはいえ、将棋ファンの関心の高さを感じさせます。将棋ファン向けのため専門性の高い記事ではありませんが、ちょっとしたサーベイとして読んでみても意外な発見があるかもしれません。もうすぐ発売の5月号以降の続きをお楽しみに。

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