Archive for コンピュータ

1次予選終了 – 第18回世界コンピュータ将棋選手権

第18回世界コンピュータ将棋選手権の1日目が終了いたしました。結果と棋譜はライブ中継のページをご覧ください。また、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログ「世界コンピュータ将棋選手権2008」を10倍楽しむHPでもライブのレポートが見られます。

今回の1次予選を勝ち抜き、明日の2次予選進出を決めたのは、初参加の習甦、dosと、FPGAというコンピュータ将棋界になかった新しいハードウェアで開発されたA級リーグ指し手1号を含む計9チーム(1次予選シード権者のうち1チームが不参加のため)でした。新顔が3チームも実力を発揮したことで、いよいよ1次予選クラスでもレベルアップが加速し、油断のならない将棋を指すようになったといえると思います。

今回は前回に引き続きLAN対局にて選手権を開催していますが、各チームのLAN対応はほとんど完璧で、きわめてスムーズに日程をこなすことができました。対局サーバのオペレーションを担当する当ブログ主にとって実に楽な1日でした。この技術力をもってすれば明日、明後日も問題なく運営できるでしょう。

明日2日目は2次予選、明後日最終日は決勝リーグです。当協会トップページにあるとおり、決勝リーグは、会場のかずさアカデミアホールにて豪華プロ棋士陣による解説会が開かれます。選手権終了後には、加藤さん、清水上さんの2人のアマトップと優勝・準優勝者とのエキシビション対局が行われます。ぜひ現地かずさアークへお越しください。現地に来られない方も、ネットライブでお楽しみください。

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コメント投稿機能つき将棋ビューア 超α版

いよいよ明日に迫った、第18回世界コンピュータ将棋選手権を前に、多くの参加者の皆さんが準備を進めておられるところと思いますが、運営側でもちょっとしたものを準備しておりました。しかし…

コメント投稿機能つき将棋ビューア 超α版

今のところ、肝心のInternet Explorerで動作できるまでに至っておりませんRead the rest of this entry »

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直前企画: 世界コンピュータ将棋選手権の順位決定方式

第18回世界コンピュータ将棋選手権がいよいよ4日後に迫ってまいりました。ここで本番直前の展開予想を…という感じのイントロを入れるとスポーツイベントっぽいんですが、ここはコンピュータらしくちょっと理屈っぽく、選手権のリーグ戦方式について説明することにします。渋い話題ではありますが、この順位決定方式は、コンピュータやゲームがお好きな方、あるいは将棋大会に参加される方、運営される方にとっては、知っておきたいテーマ、もしくは頭の体操にうってつけのテーマであると思います。世界コンピュータ将棋選手権のルールの項にも説明がありますが、ここではその意味を重視して述べます。

現在の選手権は、1次予選、2次予選、決勝リーグが計3日間にわたって行われ、各段階はそれぞれ7回戦、9回戦、7回戦のリーグ戦となっています。1次予選、2次予選は、それぞれ翌日以降への出場権をかけた(変形)スイス式トーナメント、決勝リーグは優勝から8位までを競う総当たり戦が争われます。スイス式トーナメントを採用したプロ棋戦がないため、将棋ファンには馴染みが薄いかもしれませんが、一部のアマチュア大会では採用されていますのでご存じの方も多いでしょう。チェスなどで特にポピュラーな方式です。

1度負けたら終わりのノックアウトトーナメント方式と違い、リーグ戦はより実力にふさわしい順位を決定することができます。ここで問題になるのは、同じ勝数同士の選手の順位をどのように決めるか、というタイブレーク・システムです。わかりやすいタイブレークとしては、同順位同士で延長戦を行うことが考えられますが、運営スケジュールが大変ですし、また決定戦を行ったからといって公平な結果になるとも限りません。そのため世界コンピュータ将棋選手権では、下記の順に点数を計算し、点数の高い順に上位とします。以降は、別ウィンドウで歴代の選手権の順位表を見ながらお読みになるのがわかりやすいでしょう。 Read the rest of this entry »

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コンピュータ将棋界で意外に知られていないこと、あるいは当ブログ主が知らないこと

[shogi] 日本コンピュータチェス協会(JCCA)について私が知っている100のこと(1)

「日本コンピュータチェス協会」と言ってもたぶん知っている人を探すほうが難しいだろう。しかし、コンピュータ将棋関係者ならば一度ぐらいは名前を聞いたことがあるかも知れない。

まったく知りませんでした。嗚呼。

知らなかったのは駒の価値の学習手法についても同じで、駒の価値のEloレーティング計算も、Bradley-Terryモデルも、それぞれ「棋理(遠見)」開発日記さんと、かずの心の贅肉さんの記事が初見でした。もっとも、知った後に論文を取り寄せて勉強していたりもしないわけですが(汗)。いずれの方法も、「歩<香<桂<銀<金<角<飛」の序列におおむね沿っていますね。ただ、少しだけ言い訳をさせていただくと、Eloレーティングは飛車の価値が低く、Bradley-Terryモデルは逆に飛車の価値が高すぎるように見えることもあって、チェックが甘くなっていました。

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コンピュータ将棋入門2.1

昨年の記事にて、うさぴょんの育ての親さんのコンピュータ将棋のWikiをご紹介いたしました。そして最近、やねうらおさんによるコンピュータ将棋wikiが公開されました。よい機会ですので、Wikiについて少し詳しく説明してみます。

ウィキといえば何と言っても有名なのがウィキペディアですが、コンピュータ将棋のWikiもこれと同じく、誰にでも記事の追加・改変が可能な、知識集約用のWebサイトです。ウィキでの記事の書き方については、ウィキペディアウィキの説明から各方面へのリンクをたどるのがわかりやすいでしょう(反対にここでの説明はわかりにくくなっていますが、ウィキペディアウィキによって作られた百科事典を意味しますので、両者を混同しないよう気をつけましょう)。ともに今後、コンピュータ将棋のあらゆる事柄がいろいろな人に追記されることによって成長していくことが期待されます。

うさぴょんの育ての親さんのコンピュータ将棋のWikiは、用語の説明の比重が高くなっていますが、やねうらおさんのコンピュータ将棋wikiはコンピュータ将棋関連サイトへのリンクが充実しています。コンピュータ将棋関連のblogの先頭には当ブログを載せていただいていて、非常に恐縮です。ありがとうございます。どちらも、コンピュータ将棋を知るためには欠かせない情報にアクセスできますので、皆さんもぜひ一度、両方のWikiのリンクをサーフィンしてみてください。そして見聞を深め、やがてWikiの記事を増やして貢献される方が1人でも多く現れることを願っております。

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