第7回コンピュータ将棋オープン戦は、竜の卵が4戦全勝で優勝。おめでとうございます。
オープン戦に関するブログ記事を挙げておきます。他にありましたら是非コメント欄へお知らせをお願いいたします。
第7回コンピュータ将棋オープン戦は、竜の卵が4戦全勝で優勝。おめでとうございます。
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第7回コンピュータ将棋オープン戦が、コンピュータ将棋協会の主催で9/29(土)に行なわれます。コンピュータ将棋の開発者の皆さんのご参加をお待ちしております。これまでのオープン戦と同様、ライブ中継が行なわれる予定です。
今回で7回目となるオープン戦は、インターネットを通じて誰でも気軽に参加できるようになっておりますので、世界コンピュータ将棋選手権のような厳格なルールはありません。もともと、選手権がネットワーク対戦に移行するために参加者のテスト環境を用意することを大きな動機として始まったイベントですので、棋力やネット対応にいまひとつ自信が持てない、という将棋プログラムを開発中の方にむしろ積極的に参加していただきたい大会です。当ブログ主は対局サーバの操作を担当する予定ですが、員数合わせで飛び入り参加するかもしれません(笑)。
ライブ中継ですべての対局が見られるほか、掲示板での情報交換が行なわれますので、世界コンピュータ将棋選手権でおなじみのリアルタイム感想戦の醍醐味を自宅で味わうこともできます(コンピュータの指し手が早いので大変ですが)。
これまでも、オープン戦での対局を通じてバグが発見されたり、技術的なヒントが得られたりすることがあったようですので、開発の節目としても活用していただけます。多数のご参加をお待ちしております。
日経パソコン オンラインにて、フォントを使って将棋を楽しもう(前)、(後)という記事が掲載されています。記事の主な目的はフォントのしくみや操作を知るためのものですが、局面図や局面図入りの文書を作成する方法として使えますし、懇切丁寧に書かれている記事ですので興味がおありの方はご一読を。SVGの話よりはお役立ち度が高そうです(笑)。なお、将棋の対局をするのならごく普通に将棋ソフトを使いましょう。
紹介されているとおり、検索エンジンで将棋の駒のフォントが公開されているサイトをいくつか見つけることができます。単色ゆえの地味さを気にしなければ充分に綺麗なデザインの駒がありますね。また、マイクロソフト オフィスに含まれる表計算ソフトExcelが使われていますが、Excelをお持ちでない方も、オープンソース(フリー)のオフィスソフトOpenOffice.orgに含まれる表計算ソフトCalcなどで同様にできますので、お金をかけずに局面を作ることができます。下の画像は、レディバードの王将クンFONT(truetype)とCalcを使って作成しています。
2010/7/21追記: 文字化けを生じていたため修正しました。記事掲載当初は正しく書かれていたはずなのですが、データの移行作業時にミスが生じていたようです。失礼いたしました。
SVGというあまり流行っていない形式を使って将棋盤を表現するという試みを何度かに分けて行なってきましたが、今回はその脱線ネタです。流行らないといっても、SVGはWebでどう使うかを厳格に定めたれっきとした規格があり、そのおかげで安心して使えるからこそ、ブログでお奨めできるわけです(規格化されてなくて安心できないけど便利だから使う、という技術もありますが)。
ご存じの通り、ネットワークの世界にはおびただしい数の規格が存在しています。そのほとんどはSVGよりも普及していないマイナーな技術なのですが、逆に誰もが無縁でいられないほど広く普及しているために時に多くの人を振り回してしまうような規格も存在しています。将棋の世界では、日本将棋連盟棋士の森九段の名が森けい二九段とひらがな混じりに表記されてしまうことが代表例でしょう(現在、将棋連盟の棋士紹介のページは画像で森九段のフルネームを表記していますが、ページのタイトルは「森けい二九段」になっています)。今回の話題は文字コードです。
といっても、現在では森九段のフルネームをネット上で正しく表記することは不可能ではありません。現に森 雞二と漢字表記している将棋ファンのWebサイトもいくつかあります。当ブログでも、この漢字表記を用いることを推奨いたします。ただし、ひらがな表記が使われ続けることにももっともな事情がありますので、直ちにすべてのひらがな表記を改めましょう、とまでは申し上げないことにいたします。以下、細かい説明に移ります。
角川oneテーマ21 ボナンザVS勝負脳――最強将棋ソフトは人間を超えるか
チェスの世界チャンピオン、カスパロフに勝利したディープブルーに触発された保木邦仁さんは、未だ人類のトップレベルに実力で追いついていない分野であるコンピュータ将棋プログラムの開発にのめりこみます。分子制御を研究する化学者としての学識と経験から、将棋の局面を分子に、指し手を分子の制御にあてはめるようにして独自の学習システムをつくりあげ、指し手の坩堝である大量の棋譜を入力します。これが作者も意図しなかったような個性的な棋風の将棋ソフト、ボナンザを生み出します。そしてインターネットでの公開、世界コンピュータ将棋選手権への出場、優勝と、まるで未知の化学反応が急速な連鎖を繰り返すように、歴史的なトッププロとの対局へと導かれていきます。
ボナンザを迎え撃つ渡辺明竜王は、ネットで公開されているボナンザが見せるさまざまな特徴のイメージを化学反応させ、逆にボナンザの棋風を徐々に解明し、綿密な対策を立てます。ところが実際に相まみえたボナンザは予想を超える化学変化を遂げて強くなっていました。渡辺竜王は苦戦を甘受して相手のミスを待つ姿勢へと変化し、大一番は終盤戦に突入します…。