Archive for コンピュータ

GPW杯将棋部門は大槻将棋が全勝優勝

ゲームプログラミングワークショップ(GPW)2007第一報にてお伝えいたしましたとおり、GPW杯コンピュータ将棋大会2007大槻将棋全勝優勝の快挙を達成しました。こちらから棋譜を見ることができます。大会当日の熱気からかなり遅れての更新になってしまいましたお詫びに、リーグ表からのリンクになっています。世界コンピュータ将棋選手権も早くこういう形式に清書しないといけませんねぇ。

今年のGPW杯は、なんと初日に大部屋のブレイカーが遮断されて停電。今回は9路盤コンピュータ囲碁大会コンピュータ5五将棋大会と、GPW杯の名で3つも大会があったため、かつてないコンピュータ数となり、大部屋の電力容量を超えてしまったようです。 Read the rest of this entry »

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GPW-07第一報: ボナンザ学習とUCTが話題の中心に

以前お知らせしたゲームプログラミングワークショップ2007(GPW-07)に行ってまいりました。とりあえず第一報は、GPW杯コンピュータ将棋大会2007大槻将棋が強豪にことごとく競り勝ち(唯一、全対戦相手が勝ち越し者)全勝優勝。おめでとうございます。

ことしのGPWは、Bonanza methodUCTが車の両輪でした。 Read the rest of this entry »

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ボナンザVS勝負脳: 404 Machine Learning Not Found

以前当ブログにて紹介したボナンザVS勝負脳――最強将棋ソフトは人間を超えるかが、404 Blog Not Foundにて絶賛されています。コンピュータ将棋関連書籍が著名なブログにて書評されることは従来考えられなかったことであり、コンピュータ将棋の関心の拡大に感慨を覚えるとともに、保木さん渡辺竜王の功績の大きさに頭が下がる思いです。

ただ、この分野の専門的な内容についてはさすがに難解なだけあって、多少の誤解を生じやすい面もありますので、当ブログにて若干の補足を加えます。 Read the rest of this entry »

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コンピュータ将棋は持将棋が苦手

将棋世界2007年11月号にて、連載記事「イメージと読みの将棋観」の中で持将棋模様の局面がテーマ図に掲げられています。レギュラー回答者であるトッププロ諸氏の回答が興味深く、また入玉模様の将棋はコンピュータ将棋にとっての難題のひとつでもあるので、今回ここで採り上げてみます。

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渡辺竜王vsボナンザ、ドキュメンタリー番組が優秀賞

渡辺竜王ボナンザ対局を90分間にわたって特集し、今年4月21日にNHKにて放送された、運命の一手 ~渡辺竜王VS人工知能・ボナンザ~が、(社)全日本テレビ番組製作社連盟より、第24回 ATP賞テレビグランプリ2007のドキュメンタリー部門の優秀賞を受賞したそうです。

歴史的なこの対局の後に誕生した当ブログでも、書評学会関係の話題を通じてこの対局に触れてきましたが、やはりテレビの影響力にはまったく及びません。その番組が製作者団体から高い評価を受けたことは、コンピュータ将棋にとっても喜ばしいことなのではないでしょうか。賞は東京ビデオセンターNHKエデュケーショナルの2社に贈られたものですが、それはコンピュータ将棋という素材あってのことであり、間接的にコンピュータ将棋の進化が評価された、と考えてよいと思います。当ブログ主から見ても、番組は人類の英知に迫る技術の凄みと、対峙するプロの戦略や思想を余すところなく、かつバランスよく伝えており、視聴者を飽きさせない一方、科学的にも高度な内容になっていました。コンピュータ将棋が社会的な評価を得ている証がまたひとつ、と言い切ってしまいましょう。

個人的には、優秀賞受賞番組に5秒間ほど出演した、と、酔っ払った時の話題にでもすることにします(笑)。

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