Archive for 将棋

ゲームプログラミングワークショップ2016、今年は2年ぶりに箱根で

今年もゲームプログラミングワークショップの参加募集が始まっています。11月4日(金)、5日(土)、6日(日)の3日間に箱根セミナーハウスで行われる今年のゲームプログラミングワークショップ2016 (GPW-16) のプログラムによれば、将棋や囲碁に加え、6目並べや、カードゲームや麻雀などの不完全情報/多人数ゲーム、サッカーやカーリングのシミュレーション、シューティングゲームやポケモンなど、多彩なゲームが研究対象となっています。技術分野も、今や一般にも言葉が普及したディープニューラルネット(ディープラーニング)をはじめ多岐にわたっています。

恒例の2題の招待講演はそれぞれ、5年前にクイズ番組で人類に勝利したIBM社のWatsonと、今年いきなり人類を超越し世界を驚かせた囲碁AIがテーマです。

また、10年以上にわたって行われてきた、GPW杯の名を冠した多数のコンピュータ大会が、今年もナイトイベントにて開催されますので、プレイヤーの皆さんは上記リンク先をお読みの上、是非ご参加ください。なお、元祖GPW杯であるコンピュータ将棋大会については、今年の開催を見送りとさせていただく予定です。非公式のサーバ対局については受け付ける予定(フィッシャークロックルール)ですので、機運が高まれば大会という形に発展する可能性はありますが、今のところは他競技に場を譲る予定です。ご了承ください。

表題の通り、今年は2年ぶりに箱根で開催されますので、お間違えなきようご注意ください。また今年は昨年よりも早めの開催ですので、参加申込締切も10月24日(月)と少し早めですのでご注意ください。

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第4回将棋電王トーナメントはPonanzaが2連覇、電王戦に進出

東京・六本木のニコファーレで行われていた、第4回将棋電王トーナメントは本日、5位決定戦/準決勝/決勝等が行われ、決勝でPonanzaが3勝0敗で浮かむ瀬を降し、2年連続3度目の優勝を果たしました。Ponanzaチームの皆さん、おめでとうございます。

Ponanzaは、優勝賞金の300万円とともに、来春の開催が予定されている第2期電王戦二番勝負の出場権を得ました。現在本戦トーナメントが開催されているプロ棋士の棋戦、第2期叡王戦の優勝者との二番勝負に進出します。

ソースコードの公開・交流が進み、近年すっかりオープン・イノベーションの成功例として知られるようになったコンピュータ将棋は、ますます進化を加速させているとプロ筋でも高く評価されています。今年の第1期電王戦二番勝負に続いてコンピュータ将棋の勝利となるか、あるいは人類が巻き返すか。なお、来春の第2期電王戦は今年とは異なり1日制の対局二局が予定されています。

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あすから第4回将棋電王トーナメント

第4回将棋電王トーナメントが、あす10月8日(土)から10月10日(祝)までの3連休に、東京・六本木のニコファーレで行われます(前回と同様、観覧募集はありません)。

昨年の第3回と同様、賞金総額550万円、優勝賞金300万円のビッグトーナメント、かつ来春に予定されている第2期電王戦のコンピュータ側代表決定戦です。ハードウェアがCPUにCore i7-6700を搭載したPCに統一され、純粋にソフトウェアの強さで争われる点が世界コンピュータ将棋選手権との最大の相違点。トーナメントの模様はこれまでと同様、ニコニコ生放送で中継されます。視聴にはユーザー登録とログインが必要です。

なお、第2期電王戦の人類代表決定戦を兼ねる第2期叡王戦は、本戦トーナメントが先月始まったところ。第2期電王戦は、ここで優勝したプロ棋士との二番勝負で争われる予定です。

前回を上回る35チームの出場が予定されている今回。どのチームが高額賞金と第2期電王戦の挑戦権をつかむか。そして勿論、最先端の技術にも注目が集まります。

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第2期電王戦は1日制二番勝負、「電王戦合議制マッチ」も開催

昨日行われた第2期叡王戦本戦組み合わせ抽選会にて、叡王戦の本戦トーナメント組み合わせが決まるとともに、第4回将棋電王トーナメントの全出場ソフト発表されました。ほか、第2期電王戦の対戦形式とスペシャルイベントの開催も公表されました。

第4回将棋電王トーナメント前回から大幅増の全38チームのエントリーとなり、上位争いはさらに激戦となりそうです。賞金総額550万円のビッグトーナメントであること、優勝ソフトには電王の称号と電王戦への出場権が与えられる点は、前回と同じです。

その第2期電王戦は、第1期の2日制二番勝負から1日制二番勝負に変更されました。2日制が異例でしたので、普通に戻ったともいえます。叡王戦の優勝者が棋士代表「叡王」として出場する点は前回と同じ。

また、今年の実験的スペシャル企画として、電王戦合議制マッチが大晦日に行われます。これは一昨年の大晦日に行われた電王戦リベンジマッチ 森下卓九段 vs ツツカナの続編ともいうべきもので、このときの継ぎ盤対局を棋士チームとコンピュータ将棋チームの3対3対戦に発展させた対局。「合議」で1局の将棋を争います。もっとも棋士チームは継ぎ盤を使って3人で話し合って指し手を決める文字通りの合議なのに対し、コンピュータ将棋チームは多数決で指し手が決まることになりそう。棋士チームは森下卓九段と他2名の棋士(未定)。一方のコンピュータ将棋チームは第3回将棋電王トーナメントの上位からPonanzanozomi大樹の枝の3ソフトの出場がすでに決まっています(大樹の枝は今年は浮かむ瀬に名を変えています)。詳細ルールは後日発表のようです。

2年前のリベンジマッチは、 Read the rest of this entry »

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第4回電王トーナメント参加募集開始、電王戦出場権を争う

第4回「将棋電王トーナメント」エントリー受付

今週、第4回電王トーナメント参加申し込み受付ルールの公開とともに開始されました。今年は開催日程が10月8日(土)〜10日(祝)と昨年より1ヶ月以上早まっており、そのため来月22日(月)には申込〆切がやってきてしまいますので、出場予定の開発者の皆さんは申し込みと開発をお忘れなく。

今年の第1期電王戦4月5月に対局が行われる二番勝負形式(2日制)で、2局ともPonanza山崎隆之叡王に勝ちました。この二番勝負をもって、新しく2015年に始まった叡王戦電王トーナメント電王戦の3つの棋戦セットが行われるシーズンが終了しています。今年の第4回電王トーナメントも、この棋戦セットのひとつとして行われます。プロ棋士の棋戦である第2期叡王戦はすでに始まっており、現在段位別予選開催中、8月には本戦トーナメント出場棋士が出揃うと思われます。今期は、第1期の出場を見送った羽生善治三冠(棋戦内の肩書は九段)が出場しており、すでに九段戦トーナメントを勝ち抜いて本戦進出決定、今期の最大の注目棋士といえます。

第4回電王トーナメントは、この第2期叡王戦に優勝し第2期叡王の座に就いたプロ棋士への挑戦権の争奪戦を兼ねています。そして電王トーナメント自体も1位〜5位の賞金総額550万円の高額賞金棋戦です。統一されたハードウェアを用いた純粋なソフトウェアの勝負となる点(ハードは現時点では未発表)など、世界コンピュータ将棋選手権と少し異なる特徴を持ちますが、今やコンピュータ将棋の開発者になくてはならない重要な棋戦です。1チームでも多くの出場者が最高レベルの対局を繰り広げることを、当ブログも期待しております。

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