やねうら王、最終局千日手で初優勝

第29回世界コンピュータ将棋選手権は最終日の昨日5月5日(日)に川崎市産業振興会館にて7回戦の総当たり決勝リーグ戦が行われ、やねうら王が5勝1敗1引分で初優勝をおさめました。やねうら王 with お多福ラボ 2019の皆さん、おめでとうございます。

最終第7回戦にて5勝1敗同士で並んだKristallweizenとの直接対決に優勝を賭けることになったやねうら王は、3位〜8位のチームのうち勝った相手の成績の合計(SB)がKristallweizenよりも上回ることが確定している状況を活かし、この最終局をわずか数分、37手までで千日手に持ち込み、Kristallweizenと同星の5勝1敗1引分でありながら、みごとに優勝を手にしました。

将棋電王トーナメントではすでに上位の実績があり電王戦ではプロ棋士を相手に2勝をあげているやねうら王でしたが、世界コンピュータ将棋選手権については今回が初出場でした。初出場での優勝は昨年のHefeweizenKristallweizenはHefeweizenの後継です)に続き2年連続。引き分けで優勝が決まったのは世界コンピュータ将棋選手権史上初でした。

最終日、同会場9階では特設イベントとしてプロ棋士とコンピュータ将棋開発者陣による座談会が行われました。第29回世界コンピュータ将棋選手権の棋譜は棋譜インターネットライブ中継サイトですべて見られます。現地中継ブログでは第29回世界コンピュータ将棋選手権の様子を時系列で追うことができます。ニコニコ生放送で行われた決勝リーグ中継は、タイムシフト予約があれば今からでも視聴可能。niconicoのプレミアム会員であれば放送後のタイムシフト予約も可能です。各関係サイトへのリンクは第29回世界コンピュータ将棋選手権の公式サイトをご覧ください。

準優勝は前述の通り最終局でやねうら王と優勝を争ったKristallweizen。3位には狸王が入り、今年から創設されたドワンゴ賞の賞金はこの3チームが獲得しました。

以下の最終順位は、決勝の最終順位順の結果でご確認ください。

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