今年も5月連休に行われた、第18回世界コンピュータ将棋選手権。月末の現在、各参加者のWebでの記録も出揃ってきました。現時点でリリースされているものをひととおり列挙してみますので、皆さんもぜひご一読を。
ここではひとまず参加者による記事のみとしていますが、もちろん選手権の論考は他にも多数Webで見ることができます。
今年も5月連休に行われた、第18回世界コンピュータ将棋選手権。月末の現在、各参加者のWebでの記録も出揃ってきました。現時点でリリースされているものをひととおり列挙してみますので、皆さんもぜひご一読を。
ここではひとまず参加者による記事のみとしていますが、もちろん選手権の論考は他にも多数Webで見ることができます。
第18回世界コンピュータ将棋選手権の2日目と同じ日に開幕した、今期の大和証券杯ネット将棋最強戦(ちなみに開幕戦に登場した村山五段はその翌日が第18回世界コンピュータ将棋選手権の決勝リーグの解説だったため、相当ハードな旅程だったようです)。昨日の1回戦第2局は渡辺竜王vs羽生二冠という豪華カードだったのですが、なんと羽生二冠が時間切れ負け。当ブログ主はこの超人気カードの決定的瞬間を見逃していましたが、観戦サイトでその対局を見ると、「着手確認のチェックを入れたままでした」という羽生二冠の敗戦の弁が残されています。
え? それって、時間切れと同時に着手確認がOKになるように作られていれば防げたのでは?
状況を整理して説明します。 Read the rest of this entry »
松本博文さんのグループにお願いしているコンピュータ将棋選手権ネット中継は、今回ついにライブカメラまでも登場し、多くの瞬間を映し出しました。生の映像を配信するのに、もはやTVの番組枠に選ばれる必要のない時代になったのです。
もちろん、ただ時代を待っていただけではありません。コンピュータ将棋選手権ネット中継は、確かな技術力と周到な準備、そして熱い情熱がなければ、これほどすばらしい番組にはならなかったでしょう。2008年5月10日現在、例会案内の地図でお世話になっているグーグルで「ネット中継」をキーワードに検索すると、なんと6位にランクされています(日本最大のシェアを誇る検索エンジンのヤフーでは19位)。グーグルの上位のうち、ブログ形式のサイトはコンピュータ将棋選手権ネット中継だけなので、「ネット中継ブログ」で検索するとトップに躍進します。キーワードに「将棋」も「コンピュータ」も含めないでこの順位。世界コンピュータ将棋選手権は、今や日本を代表するネット中継コンテンツになったのであります。
激指の優勝で幕を閉じた第18回世界コンピュータ将棋選手権は、例年と同様、数多く報道されていますが、今回はエキシビション対局の勝利が大きなニュースとして広く伝えられていますね。
世界コンピュータ将棋選手権でのエキシビション対局は、5年前の第13回選手権から毎回行われており、今回は6度目にして初の2局開催となりました。最初の3回は勝又六段と優勝者との駒落ち対局、次の2回は加藤幸男さんと優勝者との平手戦でした。駒落ちは二枚落ち、飛落ち、角落ちとステップアップしながらすべて勝利しましたが、加藤さんには過去2回いずれも敗れ、今回が平手戦初勝利。とはいえ、加藤さん対棚瀬将棋、清水上徹さん対激指でいきなり2勝を挙げてしまったことには内外から戸惑いの声も多く聞かれます。何より、現場が相当な戸惑いの空気に支配されました。そこには、コンピュータが勝った、という達成感が立ちのぼる風景はありませんでした。
第18回世界コンピュータ将棋選手権は、ライブ中継のページ、コンピュータ将棋選手権ネット中継ブログ、「世界コンピュータ将棋選手権2008」を10倍楽しむHPにて報じられたとおり、激指が3年ぶり3回目の優勝に輝きました。3日間の選手権の流れは上記のページを追っていただくのがわかりやすいと思いますので、ここでは選手権全般を振り返ってみたいと思います。
新顔の活躍が目立った1次予選、シード組が貫禄を示した2次予選は既報のとおり。最終日の決勝リーグは、総じて手数が長く、残り時間がわずかになるまで戦った大熱戦が目立ちました。恐らく今回の決勝リーグは、入玉した将棋が史上もっとも多かったと思われます。優勝決定戦となった6回戦の激指–棚瀬将棋戦も200手近い白熱した攻防。棚瀬将棋が最終盤、激指の連続王手を受け切れば勝ち、という段階にまでこぎつけましたが、あとわずかのところで25分の持時間を使い切り、激指の辛勝となりました。
原則として手数の浅い範囲を厳密に読み尽くすコンピュータ将棋(枝刈りによる除外はありますが)では、 大局観だけでは想像できない針の穴を通すような攻防が期待されますが、今回はそれが特に頑強な受けの力、諦めない強さを示していたように思います。
人間界で話題のエキシビション対局については、次の記事で触れる予定です。