第18回世界コンピュータ将棋選手権の募集を開始いたしました。
当ブログでも、情報発信やご質問の受付を行います。コメント欄を通じてお気軽にお問い合わせください。
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すでにお伝えしているとおり、GPW-07では通常のコンピュータ将棋大会と同時にコンピュータ5五将棋大会とコンピュータ9路盤囲碁大会が開催されていました。当ブログ主は当日、GPW杯コンピュータ将棋大会の作業にかかりきりで、5五将棋の様子も見てはいたものの対局の内容がほとんど見られませんでした。というわけであまり話題にしてこなかったのですが、GPW-07に続いて第1回UEC杯5五将棋大会(UEC55-2007)も開催され、ようやく棋譜も公開されはじめましたので、改めてご紹介いたします。
特筆すべきは、 GPW杯コンピュータ5五将棋大会の10チームに続いてUEC杯5五将棋大会COM部門にも14チームもの参加があったことです。14チームのうち6チームは世界コンピュータ将棋選手権でおなじみのチームの5五将棋バージョン。このため、5五将棋からコンピュータ将棋をスタートした参加者にとってはハードルの高い大会になったようです。通常の9九マスの将棋に比べて場合の数が非常に少ない5五将棋が、なぜこれほどコンピュータ将棋界の関心を集めたのか、いくつかの証言をもとに想像してみます。そこにはいくつか合理的な理由があり、プロゴルファーがパターゴルフ大会に大挙押しかけたかのようなイメージでとらえない方がよさそうです。
現存するコンピュータ将棋のほとんどは、パソコンソフトとして開発されています。しかし将棋もほかのアプリケーションと同様、汎用コンピュータ用のソフトとして作るよりも、将棋専用のハードウェアを製造した方がはるかに高い性能が出せます。コンピュータチェスの世界では、10年前に大規模なチェス専用ハードウェアが人類のチャンピオンに勝利しました。あの、ディープ・ブルーです。
IBMが開発したスーパーコンピュータとして知られるディープ・ブルーですが、その最大の強みはスーパーコンピュータの汎用的な並列処理能力ではなく、チェス専用のLSIを備えていたことでした。 Read the rest of this entry »
前回のエントリにて、GPW杯コンピュータ将棋大会2007リーグ表の勝敗が一部誤っておりましたので訂正いたしました。このときの将棋から最終第7局、大槻将棋vs棚瀬寧さん戦について今回触れておきます。といっても、前回ご紹介いたしました大槻さんの自戦記のコメントがすでに詳しく、コンピュータ将棋の技術的話題としても興味深いので、その補足という程度のものです。
人類代表の棚瀬さんは、いわずと知れた棚瀬将棋の開発者。有名なアマ強豪というわけではありませんが、大槻さんのコメントのとおり、コンピュータの弱点を知り尽くしている強敵。じっくり盛り上がる戦術でコンピュータがスキを見せるのを待ち、コンピュータの得意な激しい攻め合いを避ける…という指し方を大会中一貫して続け、コンピュータを苦しめました。しかし、GPW杯は世界コンピュータ将棋選手権と同じ25分切れ負けという過酷な条件であるため完璧とはいかず、上位のコンピュータ将棋には苦杯を喫することになりました。人間にとって、LAN対局で行われているGPW杯は、指し手を決めたらすぐにパケットを送信するだけで一瞬にして指せるコンピュータに対して、操作ソフト上でマウスを動かさなければならない分持時間を消費せざるを得ない、という過酷なハンデ戦なのです。そのことに留意されたうえで、GPW杯での指し回しをご覧になれば、昨今の最先端のコンピュータ将棋に勝ちたい、と強く願っている方にとって参考になると思います。